- Blog記事一覧 -鍼灸の質問 ~鍼って刺してはいけない人っていますか?~
こんにちは、セドナ整骨院・鍼灸院公津の杜院の金子です。
鍼灸や東洋医学を広めて皆様の健康に役立てていただくべく、今回も患者さんからよくいただくご質問に回答していきます!
今回のご質問はこちら
Q, 鍼って刺してはいけない人っていますか?
A, います!
まずはあまり鍼を推奨しないケースから。
通常交通事故やケガなどによって強い捻挫や肉離れ、骨折が起きて間もないタイミングで急性炎症が起きている部分への強刺激は行いません。
状態によっては炎症部への刺激も行いますがその見極めが必要です。
次に鍼を使わないケースです。
それは特定のお薬を飲まれている方です。脳梗塞や心筋梗塞などを患い、アスピリンやワーファリンといった血栓を溶かし、血液をサラサラにするお薬を飲まれている方は鍼は基本的には使用しません。
鍼での出血は稀ですが、血液サラサラのお薬を飲まれている方はかさぶたができにくく、出血のリスクが高いためです。
代わりにお灸や血管まで届かないシールタイプの細く浅い鍼がありますのでそちらを使用していきます。
骨折直後も注意が必要です。
骨折をすると患部周辺が傷つくことで皮膚の下の脂肪組織がはがれ、それが血管の中に入って詰まらせてしまうことがあります。脂肪塞栓と呼ばれ、外傷や糖尿病、脂肪肝などでも起こる可能性があります。
特に骨折後48時間以内はリスクが高いため、そのタイミングでの患部への鍼は基本的には行いません。
あとは動脈瘤といった急な血流や血圧の変化が好ましくない病態の方には治療自体も控えた方がよいこともあります。
血管に関する持病をお持ちの方は主治医の先生に必ずご相談ください!