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自律神経 アウトライン

2022.04.30 | Category: 自律神経失調症

自律神経 アウトライン

「初めに」

自律神経(失調症)って何?、自律神経の定義と働き

「自律神経、神経の解剖・機能解剖」

「疫学・原因・リスクファクター」

自律神経の乱れによる各種症状」

「参考・出典」

 

 

 こんにちはセドナ整骨院・鍼灸院公津の杜院です。

4月も終わりを迎え、寒い日も少なくなってきた印象です。

過ごしやすい日が増えてきている反面、何となく体調が悪い、気分が乗らないなどの不定愁訴に注意しなければいけない季節です。

こういった不定愁訴が厄介なのは誰でもそうなる可能性があるということです。

 

もう皆様は新型コロナでの生活様式の変化に慣れてきましたでしょうか。

消毒やマスクの習慣など表面上は慣れているかも知れませんが、もしかしたらまだ体はこの時代の大きな変化に追いてこれていないかもしれません。

一日も早い社会の回復、新型コロナの脅威がなくなる事を願い、今、筆を走らせています。

この度の情報が少しでも皆様の健康・生活にとって有益な情報になれば幸いです。

 

 

「自律神経(失調症)って何?、自律神経の定義と働き」

多くのメディアや媒体を通して「あなたの自律神経が乱れている」という言葉をよく耳にすることがあるかと思います。

確かに自律神経の乱れは頭痛やめまい、耳鳴り、胃痛、原因不明の倦怠感、全身疲労感、ホルモンバランスの乱れなど多くの不定愁訴を生み出します。

こういった天気や季節の変わり目で体調を崩してしまうのもまさに自律神経の乱れが影響しています。

 

そして多くの患者さんが医科を受診され他覚所見や数値的に問題がないもの、現代西洋医学では投薬や経過観察に該当するものは「自律神経失調症」という病名が付くという印象があります。

自律神経失調症に関しては当院の下記サイトもご覧下さい。

https://ralara.jp/jiritsu

 

自律神経失調症とは広い意味でとらえれば「血流の問題」が主であり、結果として臓器が健全に働かないと言う事を指すと考えて頂いて構いません。

臓器が健全に働かないということは節々の不調が起こってくるのは当然の結果ですね。

つまり自律神経失調症では、死に至るるような急性の病にはならないものの強烈なQOL(生活の質)の低下を招くことになります。

 

臓器を動かしているのは意思とは関係なく働く筋肉(不随意筋)で、それは自律神経支配である事から、臓器が弱ればその影響は自律神経にも伝わりますし、自律神経がストレスによってバランスを崩せば当然、臓器の働きの低下を招くことになりかねません。

 

自律神経は脳と内臓をつなぐ神経で、電線でのような役割をしています。この電線は互いに連絡しており、脳が感じたストレスは容易に内臓にも伝わってしまうのです。

自律神経失調症とはこの電線がおかしくなった状態であり、自律神経失調症は見方を変えれば内臓の病気とも考えることが出来ます。

例え内臓そのものは良くても、自律神経に問題があれば、内臓への不調や疾患の引き金になってしまうのです。

内臓はすべて自律神経により動いているので、自律神経失調は万病の元と言えるのです。

 

自律神経失調では、一般に交感神経(内臓を戦わせる神経)が副交感神経(内臓を休ませる神経)より強くなった状態を指します。自律神経失調ではさまざまな症状・不定愁訴が起こります

 

では皆さんは「自律神経」というワードを何処まで理解していますでしょうか?

多くの患者さんを施術させて頂きますが、一口に自律神経と言ってもその全体像を正しく判断出来ている方は少ないのではないかなという印象です。

 

◇自律神経とは?

・自律神経は「交感神経」「副交感神経」の二系統に大別されます。この二つを合わせて自律神経と呼びます。

 

・自律神経は心臓や胃腸など内臓の働きや体温調整、ホルモンの分泌、免疫機能、血圧など身体の機能を保つために24時間「私達の意識とは関係なく」働き続けている生命維持にとって重要な神経です

 

・また自律神経は入力された情報(五感からの情報)に基づき、生きていく為にはどのように反射(生命反応)を起こすのが最適かを自動的(自律的)に決め出力系に指令を送っている神経である

 

◇交感神経とは

・交感神経は『労働・闘争・運動・興奮・緊張感・恐怖感・危機感』などの際によく働き、脳や体を効率的に動かすのに適した状態にする神経であり、獲物から逃げる、獲物を追うという戦いに優れた神経です。

 

・解剖学的な特徴としては、脊髄の胸部と腰部の前根を通り脊髄両側にある交感神経節へ(胸腰系)入り、各部位、各臓器に枝を伸ばす

 

・交感神経節前線維:第1胸神経 ~ 第3・4腰神経前根から脊髄を出て、白交通枝を経て交感神経幹に至り、多くは節後線維の細胞体に接合します

 

・交感神経節後線維:軸索の一部は内臓に達し、他の一部は灰白交通枝を経て脊髄神経の中に再び入り脊髄神経で支配されている領域の自律神経効果器に分布します

 

・腹部では「腹腔神経節」「上腸間膜動脈神経節」「下腸間膜動脈神経節」という固有名称の付いた独自の神経系を形成するのも交感神経の特徴の一つです。

 

◇副交感神経とは

・副交感神経は『休む・眠る・ くつろぐ・内臓が動いている時・安心感を覚える・体の修復』などの際によく働く神経です。なんとなくイメージがつくと思います。夜ご飯を食べて眠くなる、、、という具合です。

 

・解剖学的な特徴として副交感神経は中脳から出る動眼神経 、延髄部から出る顔面神経と舌咽神経、さらに迷走神経に混じって出ている他、仙骨の骨盤内臓神経として出ています。内臓の広くに分布している副交感神経は全て迷走神経に混じって出ているものと言えこれを(頭仙系)と呼びます。

 

・頭部の副交感神経:脳幹に起始し動眼神経、舌咽神経、迷走神経などの脳神経を経由し頭部、胸部、上腹部の各効果器を支配します

 

・仙骨部の副交感神経:第2~4仙髄に起始し、骨盤神経を経て骨盤内臓器を支配し、節後線維とシナプス形成し、節後線維が効果器に達します

 

 

◇交感神経と副交感神経の関係

交感神経と副交感神経の関係性には以下の物があげられます。

・単一器官を両系統が支配:「二重神経支配」

・効果器に対する作用が相反的:「拮抗支配」

※一部的に例外がある

 

(1)汗腺は交感神経のみに支配されているが、汗腺を支配する交感神経はアセチルコリンを含む。

(2)血管平滑筋は交感神経のみに支配されている。

(3)副腎髄質は、交感神経の節前神経が支配している。

(4)唾液腺は二重支配されているが、ともに興奮性に働く。

・効果器に達するまでに神経線維を1回交換する(シナプス)、中枢側を「節前線維」、末梢側を「節後線維」呼ぶ

・自律神経系の最高中枢は間脳(視床下部)、自律神経における反応を全ての統括している

 

 

「自律神経、神経の解剖・機能解剖」

自律神経は神経系の系統分類に分かれていく事が可能、神経は大きく分けて中枢神経と末梢神経に大別され、中枢神経とは違い自律神経が分類される末梢神経系は施術によって回復させる事が可能です。

末梢神経の局所解剖に目を向けると「軸索」を中心とする神経線維の束で構成されていて神経線維を構成しています。

神経線維はその1本1本が神経内膜で覆われ、それが集まって束を形成します。また更にその束を神経周膜が覆い、さらに太い神経線維の束をつくっています。

そうしてできた神経線維の束は、いくつか集まって中を通る血管とともに、神経上膜でまとめられ、1本のひも状になります。

 

神経線維の多くが血管と伴走し体内を走行しますが、神経自体の栄養血管は図のように神経の内部にも走っています。神経が引き伸ばされても大丈夫なように神経線維自体は柔軟性に富んでいます

 

末梢神経は身体の中に何本もの神経線維があり基本構造は運動神経だろうと自律神経だろうと同じ繊維構造をしています(体の中に神経線維は1600億本あると言われています)

身体の中で神経に色がついて分かれている訳ではなく、伸びていく方向によって名称と機能が変わるというのが正しい解釈ではないかと感じます。

 

神経全体の特徴として基本的には求心性繊維が多い事があげられます(情報を入力する方が多い)

情報を入力する神経、つまり知覚神経と自律神経は全体の60%、出力する神経である運動神経は全体の40%と言われています。

私達は絶えず、周りの環境や情報からの影響を脳に入力している状態とも言い換えられるので、特別何をしたという意識がないまでも環境の変化や温度・気温・湿度などの要因も体には情報として入力されています。

 

「疫学・原因・リスクファクター」

厚生労働省医薬・生活衛生局生活衛生・食品安全部の平成27年度 健康実態調査結果の報告によると

自律神経系の病気・症状について、これまでかかったことがある病気をみると男性・女性ともに「不眠」と回答した方が最も多くその中で「医療機関で治療中」180件(12.5%) 「医療機関での治療をへて治癒」14件(1.0%) 「症状はあるが治療していない」137件(9.5%)であった。

 

 

ストレスと聞くと多くの人が「あの人とは反りが合わない」「あの人は苦手だ」「あの人は怖い」などの心理的ストレスを連想される事が多いですが、人(脳)の感じるストレスはそれだけではありません。

ストレスは大きく4つに分類されると言われています。

 

➀構造的ストレス

背骨と骨盤の歪みに代表される体のバランスの崩れや、慢性的な疼痛、回避行動は日常的に脳へストレスを与え続けているのと同じと言えます。

特に痛みは不快感情を伴う事が多く、体への全体のストレス量を底上げし自律神経が崩れてしまう原因の一つとなります。

前述した通り、自律神経というのは、脳から発生し、背骨の周りの狭いスペースを通りながら内臓や血管、筋肉などを支配している神経の総称です。

この自律神経は内臓に枝を伸ばし「からだを常に平均に保つ」ホメオスタシスという機能が備わった重要な神経です。

骨盤のゆがみ、姿勢不良、痛みなどにより、神経へ掛からなくていいストレスが加わると内臓器への不調を誘発します。

 

②精神的ストレス

多くの方が、ストレスと言うとこの精神的な物を思い浮かべるかと思います。精神疲労や心理的プレッシャーなど不快感情を感じるものがココに当たります。

多くの人がストレスに対して我慢をするという選択をしますが、これを心理学的な用語で「感情の抑圧」といい、怒りや悲しみといった感情は我慢すると無意識のうちに筋肉を緊張させてしまいます。

溜め込んだ感情を抑え込めなくなると、うつ病や自律神経失調症などの引き金となるのがこの心理的ストレスだと言われています。

ストレスを感じるとネガティブな感情を誘発しやすくなり、また体の不調を感じるとネガティブな感情を感じやすくなるなど、心と体は切っても切り離せない関係にあります。

 

③環境的ストレス

環境的なストレスは例えば職場環境、学校環境、家庭環境などの外部環境だけでなく、季節の変化、気圧、気温、湿度などもそれに含まれています。

自律神経失調症や鬱病をお持ちの方はエネルギーが不足しているので、少しの変化や長く続く環境ストレスで大きく体調を崩す原因となります。

 

④科学的ストレス

科学的なストレスとは、薬や、タバコ、添加物の入った食事、過度なカフェイン、アルコールなど口から含まれるもの以外に、大気汚染や水質汚濁などの環境的な要因も含まれてきます。

大気汚染や水質汚濁などは人類1人1人が気をつけていく問題ですが、即効性はありません。まずは自分自身でコントロールできる「口から摂取するもの」をコントロールする事をお勧めします。

人間の体は体外から「毒」が入ると肝臓で解毒をします。この解毒の際に必要になるのが血液によって運ばれる「酸素」です。この酸素が何らかの影響で足りないと、肝臓には大きな負担をかけることになります。

例を挙げると白砂糖のように手軽に摂取はできるものの血糖値の急激な上昇に見舞われます。

しかし、血糖値の急激な上昇は膵臓から放出されるインスリンというホルモンにより急激な下降が起こります。この急激な上昇下降という乱降下は大きなストレスが体に掛かります。

またカフェインは特に注意です。一般的にカフェインは交感神経を強制的に働かせ、無理がきく状態に持っていく事がありますが、その反動で症状が悪化する事もあります。

 

 

人の体はこの4つのストレスが「ストレス耐性」という人それぞれの大きさがあるグラスにお水のように注がれていきます。

例えばあなたは10のストレス耐性のグラスを持っているとしましょう構造的なストレスが4、科学的なストレスが3、季節の変わり目などでの環境変化が2、そこに精神的ストレスが1入るとしましょう。

すると合計は現在10で満タンです。ここに更に1のストレスが入ってきたら、、、

この10から溢れた1は1だけが出るのではなく、決壊するように11に近い数字がグラスから出てくるように症状となって出てきます。

 

ここで大切になってくるのが、症状がでている緊急性の高い状態ではどのストレスにフォーカスして施術を行っていく事が大切になるという部分です

 

まずは精神的なストレスに目を向けてみると、施術家の先生方は神様ではないのでストレスに感じる目の前にいる嫌いな人や嫌いな上司などを消してあげる訳にはいきませんし、メンタルに不具合を起こす仕事の内容や人間関係を変える事はできません。

 

次に環境的ストレスを見てみると季節の変わり目や温度・湿度・気圧のコントロールは不可能ですが、それに対する対処方は明確にあります。

今年の季節の変化はどのような予想になっているか、大きな低気圧の変化はないかなどです。ですがこれも対処は出来るかもしれませんが、完全にコントロールはできません。

 

科学的なストレスはどうでしょうか?これも自分自身でコントロールする事は勿論多いですが、正しい知識をつける事がなによりも大切になりますし、情報提供は私達の役割の一つになります。

食品添加物の取りすぎや内服薬の過剰摂取には十分に気をつけましょう。

 

では最後に構造的なストレスを見ていきましょう。いうまでもなく緊急性の高い状態ではどのストレスにフォーカスして施術を行う場合は構造的なストレスに対しての施術を行うのが効果的です。

人の脳は身体の歪み・痛みをストレスだとして捉えます。しかし、身体の歪みや痛みは一時的にでも施術によって減らすか消す事が可能なものです(もちろん程度によりますが)

 

それでも「私は精神的ストレスで体を壊しているんだ!」という意見もあります。勿論そうです。ですが、ストレス耐性、つまりストレスの受け皿は身体の状態、言い換えれば「体力」で決まります。

だからこそ自律神経の乱れが引き起こす体の症状の初期段階は構造的なストレスへのアプローチが必要になります。まずはストレスを減らすことと同時にストレスに耐ええる体を作り、コントロールしずらい物に目を向けるのではなくコントロールがしやすい物に焦点を当てていきます。

(大きな問題になっているストレスに目を向けるのはその後です)

 

「自律神経の乱れが起こす症状の一例」

・睡眠障害(不眠・中途覚醒・朝起きづらいなど)

一般的に言われる睡眠障害、例えば「不眠」「中途覚醒」「朝起きづらい」「早朝覚醒」などがそれにあげられますが、このような睡眠障害に分類されるものの多くは自律神経の乱れから起こっている事がとても多いです。

というのも本来、人や動物は「昼間の明るい時間に行動し、夜になり暗くなったら寝る」というのが一日の行動パターンです。

つまり昼は交感神経優位で活動し、夜は副交感神経優位になり休んで回復するというのが正常な自律神経の働きよる日内変動です。

しかし自律神経がストレスにより乱れる事により、正常なタイミング(夜間)で副交感神経の働きが悪くなり、眠りにつくことが困難な状況になり「不眠」という症状になって現れます。

人間は睡眠時に体を休めて修復、回復をしますから「不眠」などに代表される睡眠障害に陥ると、他の不快症状や慢性疼痛などを引き起こす原因になりかねません。

また「朝起きづらい」という場合は1日のスタート時点から、本来の日内変動のリズムから逸脱することになりますので、早期に適切な施術が必要になっていきます。

「中途覚醒」「早朝覚醒」なども基本的な原理は同じです。一般的に言われている睡眠障害には当院で行う施術の時間もご相談させて頂く場合があります。

というのも中には施術の時間から効果が強く表れる時間があります。ご来院の際にはご相談させて下さい。

 

「頭痛」

当院にご来院される患者様で自律神経の乱れから来る症状の代表的なもの1つとして「頭痛」があげられます。

我が国における有病率は、片頭痛が人口の5〜10%、緊張型頭痛が人口の約20%であることが最近の疫学調査で報告されています。すなわち、国民の4人に1人が頭痛に悩んでいるということになります

一般的に多いとされている筋緊張型頭痛などは、筋緊張を和らげるだけで改善する物が多いですが、人間の頭皮と頭蓋骨の間には「帽状腱膜」という強い結合組織の膜が存在します(ちょうど、水泳の際に被るスイムキャップのような感じです)。

この帽状腱膜は後ろ側では首や肩、背中の筋肉と後頭部で連続しており、前部では眉毛の上までに停止します。後頭部と頸部の付け根には大・小後頭神経という後頭部を知覚する神経が圧迫され後頭部から重く、締め付けられるような頭痛を発症するのです。

 

また頭部を栄養する血管には多くの神経(三叉神経)が分布しています。

この神経は血管の収縮と弛緩に関与していますが、自律神経の乱れがおこると、正常時に比べ、強い血管の収縮と弛緩がおきます。

すると血管の周りを取り巻く神経に引き伸ばされる力が加わり、神経性の頭痛が発症します。

このように頭痛と自律神経には高い相関関係があることから、筋肉・骨格のアプローチにプラスして、歪んでしまった頭蓋骨の調整や自律神経の乱れを整える、適切な施術が早期に必要になります。

その他にも噛み締めなども大きな影響を出しますので顎関節の調整も必須になります。

 

「息苦しさ・息切れ」

息苦しさ・息切れは訴えてくる患者さんがとても多い症状の1つです。

医科を受診されてからご来院される方の多くは「特に異常なし」でがっかりされておりますが画像検査・精密検査で何もなくて良かったです。何もなければ当院で対応の使用があります。

「何もしていないのに息苦しい」「息を止める癖がある」「原因不明の過呼吸用症状」という場合は自律神経の乱れが原因の場合があります。

呼吸に大きく関与する「肺」は人の体にある内臓器の中で唯一、自分の意思で動かす事のできる内臓器です、この呼吸と自律神経は大きく関与しています。

自律神経が乱れると肺の伸展機能が損なわれ、意識して深呼吸することもままならなくなります。

姿勢不良や背骨・肋骨の可動性の悪さ、横隔膜の緊張など呼吸に関係する体への適切なアプローチで改善がみられる事が多い症状であり、また感情面との関わりの深い症状でもあります。

呼吸と自律神経は別ブログをアップしますのでそちらもご覧下さい。

 

「食欲不振・胃痛」

人の内臓器、とくに消化器系の大部分は副交感神経(第10脳神経の迷走神経)によって支配され働いています。

多くのストレスにより自律神経の乱れると、副交感神経の働きが低下し、各臓器の働きが正常とは言えない状態となり症状が出る場合が多く見受けられます。

特に胃腸系では自律神経の乱れにより胃腸の活動性が低下することで食欲不振の症状が現れたり、また「胃酸を分泌するホルモン」と「胃壁を守るホルモン」のバランスが崩れると多くの場合は胃痛を生じます。

これがひどくなると「胃潰瘍」「胃穿孔」などにつながり、初期の段階では「胃がキリキリ痛む」などの不快症状が現れますので、ひどくなるまえに早期の施術が必要になります。

鍼灸は非科学的?と表現されているものを散見しますが、決してそんな事はなくpubmed(パブメド)という論文検索サイトでAcupuncture(英:鍼)と検索すれば3万件の医療論文が検索できます。そしてその鍼の研究の多くに胃腸器系の論文が含まれます。

 

少し専門的な見解も多く記載させて頂きましたが、分からない事は当院に実際にお電話頂けますと幸いです・

少しでも皆様のお力に成れますと幸いです。

 

 

以下、参考文献

・自律神経協会プラクティショナーコーステキスト

・自律神経協会マスターコーステキスト

・自律神経協会クラニアルセミナーテキスト

・東洋療法学校協会編教科書 解剖学 第2版

・丸善出版:ギャノング生理学 原書25版

・医学書院:標準生理学 第9版

・医道の日本社:はりきゅう理論 第3版

・医学書院:プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系 第3版

・メタモル出版:うつ病・自律神経失調症 治る人治らない人 著:鈴木直人先生

・BABジャパン:うつは体から治せる 著:鈴木直人先生

・中外医学社:やさしい自律神経生理学―命を支える仕組み 著:鈴木郁子先生

・医道の日本社:一番やさしい痛みの治療がわかる本 著:伊藤和憲先生

・ガイアブックス:エビデンスに基づいた徒手療法 著: マイケル・A・セフェンジャー

・日本文芸社:眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話 著:小林弘幸先生

・丸善出版:体性-自律神経反射の生理学 著:山口真二郎先生

「土用」は胃脾を労わる期間

2022.04.22 | Category: 東洋医学

こんにちは、セドナ整骨院・鍼灸院公津の杜院です。

4月17日から土用の期間がはじまりました。

4月17日~5月4日は立夏の前の土用期間になります。土用とはウナギを食べる時ではなく(笑)、季節と季節の変わり目の移行期間のようなものです。

 

古来日本ではこの土用には土公神様が土に還られるので、土を掘り起こして神様を起こさないように、と信じられてきました。
土木工事や新築工事がこの期間を避けられるのもその名残です。

東洋医学では全てのものは木・火・土・金・水に分ける五行論という考え方があります。五臓六腑もその考えに基づいて分けられています。

 

土とは五臓の中で胃脾(消化器系)を表します。
胃脾とは「後天の精」もしくは「後天の本」とも言われ、食べ物から作られる生命エネルギーの事です。

 

ついつい食べ過ぎが気になる現代人、この土用期間こそ「胃脾をいたわってあげる期間」とも言えるかもしれません。

昔の医師は現代の様な薬もレントゲン等もありませんでしたから、その年がどのような気候になるかを干支から予想し、その気候の影響で顕著に表れてきそうな病を予測し、あらかじめ対処していました。

 

これを「五運六期」(ごうんろっき)と言います。今年は五運六期から木が強くなり過ぎる年です。

頭痛やめまい・不眠・イライラ・自律神経の不調に悩む方が増えると予想されます。
それだけではなく、木が強くなり過ぎると土を剋します。

 

併せて今年は「土(消化器)が弱くなる年」とも言えると思います。元々胃脾が弱い方は特にこの土用期間こそ胃脾を労わってあげましょう。

 

鍼灸や陰陽五行オイルトリートメントの力を借りるのも一つの手です。この土用が明けたら暦の上では夏。土用期間とは次の季節を快適に過ごすための準備期間なのです。

 

土用には新しい事を積極的にはじめないとも言われていますが、新しい事をするよりも今あるものを大事に磨く・保守する期間でもあります。

お身体を見つめ直すには非常に良い時期ですから、この時期に一度大事なお身体のメンテナンスにいらっしゃいませんか?

 

 

足関節捻挫 アウトライン

2022.04.12 | Category: 未分類

足関節捻挫 ブログアウトライン

目次
「背景」
「足関節捻挫の定義と分類」
「足関節-足部複合体の解剖・機能解剖」
「足関節捻挫の疫学・原因・リスクファクター」
「足関節捻挫の鑑別」
「足関節動揺性、足関節不安定性」
「足関節捻挫の急性期治療:PEACE&LOVE」
「足関節捻挫に対する施術例:足関節捻挫Ⅰ度の例」
「参考文献」

 

こんにちは、セドナ治療院グループの金子です。
今回は五十肩・肩関節周囲炎に関して最新の医療情報と対策に関してのブログを纏めました。

少し難しい内容も含まれるかと思いますが、皆様のお悩みに解決に少しでもお役にたてると幸いです。

 

背景

足関節はスポーツ活動中における障害の発生頻度が最も高い部位であり、その中でも今回取り上げる足関節内反捻挫は最も多い代表的な急性外傷で、外反捻挫に比べ5倍以上の頻度で起きていると言われています。
(参照:中島 寛之(1983)スポーツ外傷と傷害,増補版,文光堂,東京,pp150-168)

 

足関節内反捻挫は高頻度に発生する障害にも関わらず、受傷直後の不適切な応急処置、固定、治療、不適切なリハビリテーション(アスレティックリハビリテーションを含め)※1などが原因となり疼痛、腫脹などの「足関節不安定:後述」が残存、二次的な障害の発生を誘発します。

アメリカでは脚部・足部にかけての疾患、障害に対してPodiatry(足病学)と呼ばれる医療分野が確立されており、科学的な根拠、病理、バイオメカニクス(生体力学)等に基づいた治療が、国民に浸透し、足関節捻挫が全身に及ぼす影響や体調に及ぼす影響は一部の層以外にも浸透しています。

しかし、こと日本では「足関節の捻挫」と聞くと一般的にはまだまだ軽視されがちな外傷だと感じます。

多くの患者様が「捻った!」「挫いた!」「ぐねった!」などの表現をされ、いつもの事だからと放っておいてしまい「足首がゆるい!」「捻挫癖がある」という足関節不安定を有する中での青壮年での部活動などで代償により下肢の別関節の外傷、障害に繋がるリスクを感じる事が多々あります。

急性期の初期治療に代表されるように捻挫は早い段階での正しい処置が後の回復期間に大きく影響します。

 

※1:アスレティックリハビリテーションって何?
そもそもリハビリテーション(メディカルリハビリテーション)とは、医学療法士(PT)や作業療法士(OT)が行うものでして歩行などの日常生活への復帰を目指します。

アスレティックリハビリテーションとはスポーツ選手を対象としたリハビリテーションでして受傷後などのリコンディショニングを指します。

メディカルリハビリテーションとの違いは、アスレティックリハビリテーションとはメディカルリハビリテーション終了後にスポーツ選手を対象として行う事を大前提としている事、受傷前よりも高いパフォーマンスが出せる状態で競技復帰させる事、再発を考慮したメニュー作成を行う事が目的として挙げられます。

ではここで言う不適切なアスレティックリハビリテーションとはどういうことか?と言いますと、スポーツ活動に必要な関節機能の評価を十分に行わず現場復帰させる事などがここに挙げられます。

例えば、、、関節可動域(ROM)、筋機能(筋力)、静的アライメント、動的アライメントなどです

「足関節捻挫の定義と分類」

そもそも捻挫とは文字通り関節を「捻り挫く(ねじりくじく)」事をさし、骨と骨を繋ぐ可動部関節周辺部位の損傷、関節を包む関節包や骨と骨を繋ぐ靭帯及び軟部組織(内臓・骨以外の総称)を損傷した状態を指します。

関節に、生理的可動許容範囲を超えた動きが強要される為、関節周囲の組織の損傷は大なり小なり必ず起こるとされ、多くは損傷に連動して患部に痛みや腫脹、熱感等の炎症を引き起こします。

また、理論上、関節がある部位なら場所を限定せず全身に起こりうるが、現実的には起きやすい関節、おこりにくい関節があり、足首の関節は比較的多い関節となります。

足関節捻挫とは、関節にかかる外力により非生理的運動が生じ、関節を支持している靭帯や関節包が損傷することです。足関節では図の前距腓靱帯が損傷されることが最も多い病態です。

靭帯の損傷程度によって、捻挫の程度を三つに分けています。
靭帯が伸びる程度の損傷を1度捻挫、靭帯の一部が切れるものを2度捻挫、靭帯が完全に切れるものを3度捻挫と定義しています。
(参照:日本整形外科学会HPより)

参考:Kannusら:系統的レビュ-(1991)
Ⅰ度:靭帯の損傷がなくストレッチされた状態でわずかな腫れと圧痛
Ⅱ度:中等度の疼痛と靭帯の部分断裂。軽度から中等度の関節不安定性
Ⅲ度:靭帯の完全断裂。強い腫脹,出血,圧痛,機能低下, 関節不安定性

 

参考:Reid,D.C.:Sports Injury Assessment and Rehadilitation. NewYork, Churchill Livingstone,1992,P226

「足関節-足部複合体の解剖・機能解剖」

・足関節-足部複合体は脛骨遠位と腓骨遠位、7つの足根骨、5個の中足骨と14個の指骨を含む足趾から構成される28個の骨から構成される
・足関節-足部複合体を構成する28個(7つの足根骨)の骨を詳しく見ると以下の通りです。

脛骨(けいこつ)
下腿骨の内側を構成する長管骨であり、下腿部で唯一体重を支える骨です。内側面は足首付近でうちくるぶし(内果)と呼ばれる高まりを形成します。

腓骨(ひこつ)
下腿骨の外側を構成する長管骨であり、体重負荷には直接的な関与はない骨です。主に足関節から足部に伸びる筋肉の付着部としての役割を持ち、骨の形状は弓なりであり、捻じれている構造になります。外側面は足首付近でそとくるぶし(外果)と呼ばれる高まりを形成します。

距骨(きょこつ)
脛骨、腓骨、踵骨の間にある骨です。大きな役割は足と下腿を繋げる事であり、骨の上下の関節で関節構造が違い動きの軸も違います。人がバランスを取り二足歩行を可能にしている要因になる骨の1つです。

踵骨(しょうこつ)
文字通り、踵(かかと)の骨。足の骨の中で最も大きく堅い骨です。下腿骨から距骨、地面への体重を伝えます。またアキレス腱の付着部にあたり、地面側(足底部)には厚い脂肪層で覆われた構造をしています。

舟状骨(しゅうじょうこつ)
舟状骨は楔(くさび)形の骨で、他の足根骨と関節を形成し足底を形成するのに欠かせない役割を果たしています。またアーチを構成する後脛骨筋腱が付着している骨であり、足の内側縦アーチを維持することで後足部の主要な動的安定化装置として機能しています。いくつかの靭帯も舟状骨に付着している為、人間の二足歩行のバイオメカニクスの維持に重要な機能を果たしています。

立方骨(りっぽうこつ)
立方骨は足の外側に位置するピラミッド型の骨で、立方骨と踵骨が形成する関節は踵立方関節と呼ばれ、横足根関節(またはショパール関節)の一つを形成する

楔状骨(けつじょうこつ)
楔状骨は足根骨に分類される骨の1つで、内側より内側・中間・外側の3種類がある。舟状骨前方に位置する足根骨。


・狭義の足首の関節は下腿骨(脛骨・腓骨)と距骨で構成される「距腿関節」と、距骨と踵骨で構成される「距骨下関節」を合わせた広義の足関節に分かれます。

距腿関節(きょたいかんせつ)
距腿関節は解剖学上:蝶番関節に分類されます(蝶番関節とは?:凸曲面と凹曲面のくぼみに適合する一軸関節)
距腿関節においての凹曲面は脛骨・腓骨の二つの骨によって構成されており、凹曲面を「天蓋」と言います。

距骨下関節(きょこつかかんせつ)
距骨下関節は解剖学上:顆状関節に分類されます(顆状関節とは?:片方の骨の表面が楕円状の凸面であり、これがもう一方の骨の楕円状の凹面に適合する2軸性の関節)
名の通り距骨の下の踵骨との関節で、距骨自体に筋肉の付着はなく、距骨下関節を支えるのはいくつもの小さい靭帯だけです。

・足関節は大きく分けて内側に位置する「三角靭帯」と外側に位置する「外側側副靭帯」に分類できる
・三角靭帯は全体的な外観として三角形に近く、足関節の内側で脛骨と足根骨を繋ぐ4つの繊維に分かれる(前脛距部、脛舟部、脛踵部、後脛距部)
・外側側副靭帯は足関節捻挫で最も多く損傷される靭帯であり前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯に分かれる

前距腓靭帯:外果前下縁から起こり、前内方にむかって距骨頸に付着します。外側側副靭帯の中で最も頻繁に損傷されるのがこの靭帯です。靭帯損傷は、特に底屈を伴う足関節の過剰な内がえしあるいは内転によって発生します。

※主に足関節の前方および底屈を制動する。最も脆弱で、関節包と一体となっている関節包靭帯。

その幅は約6~10mm、長さ15~20mm、厚さは2mm。様々なバリエーションがあり、1本の繊維からなるものはわずかに38%で、主・副の2本の繊維で構成されるものが50%、さらに12%は3本からなるとの報告もある。

 

踵腓靭帯:外果頂点から踵骨外側へと後下方に走行している靭帯です。距腿関節と距骨下関節を横切り、内返しを制限します。踵腓靭帯と前距腓靭帯はともに底屈と背屈の可動域の大部分で内返しを制限します。

※機能として距腿関節だけでなく、距骨下関節の安定性にも関与している事が重要であり、前距腓靭帯とは対照的に背屈位で最も緊張し、底屈位で弛緩するのが特徴。

形態的に幅は約4~8mm、長さ20mm、厚さ4~5.5mmとされており、組織学的に付着部構造の相違により、付着部へのストレスは腓骨側の方が大きく、その結果剥離骨折は腓骨側で、靭帯実質損傷は踵骨側に多いと推察される。

 

後距腓靭帯:外果の後内側にまっすぐ距腿関節の後面に向かって水平に走行する靭帯です。後距腓靭帯の第1の機能は距骨を安定させる事であり、特に足関節が完全に背屈されると、この靭帯により距骨の過剰な外転は制限されます。
※画像の「足関節:靭帯」を挿入

 

一部引用:東広島整形外科クリニックHPから

足関節捻挫について

「足関節捻挫の疫学・原因・リスクファクター」

・内反捻挫は足関節外側部の靭帯損傷で「内反」の強制で受傷し、受けた外力の強さにより通常は「前距腓靭帯」→「踵腓靭帯」→「後距腓靭帯」の順で損傷していくことが知られています。

足関節内反捻挫の発生が多い理由として
①外果に比べ、内果の位置が高いために内反に対する制動性が低い事
②足関節底背屈軸の影響で底屈時に前足部が内返し方向へ誘導される事
③内反可動域の方が大きい事
④内側靭帯に比べ、外側靭帯が脆弱である事
などがあげられます

 

・アメリカでは1日に2,300件以上の足関節捻挫が発生しており、その医療コストは年間 20 億ドルにのぼると推定されています.スポーツ活動中に発生する足関節捻挫はスポーツ傷害全体の45%を占めるとの報告もされている1.2.3)

・スポーツ、競技に目を向けると足関節捻挫は跳躍着地を繰り返すスポーツで多く発生する傾向があり、バスケットボールでは79%4)、バレーボールでは87%5)の選手が足関節捻挫を経験していると報告されている.

・内反捻挫は年齢別で10代の受傷頻度が最も多く、前距腓靭帯損傷(47%)、前下脛腓靭帯損傷(14%)、踵腓靭帯損傷(10%)、骨折は5%程度と言われている

・踵腓靭帯の合併損傷は20%、後距腓靭帯の合併損傷は2%と低いです。

・外反捻挫では三角靭帯の損傷は3~14%と報告されており、スポーツ活動や報告者によって発生率は異なっています。

・内反捻挫の競技復帰までには平均14.9日間を要し再受傷率は13.7%(文献の中には再発率が50~70%としている物もある)であったと報告されている

・10才未満では前距腓靭帯の外果付着部裂離骨折(61%)、再発と考えられる陳旧性外果裂離骨折(17%)、約80%に骨折

・40才以降では女性が多く、踵骨前方突起骨折(25%)、第5中足骨基部骨折(20%)、外果骨折(17%)靭帯損傷は少なく骨折が多く見られる

参照:小児期の足関節捻挫 ~受療行動~ 2009年秋田県大仙市スポーツ検診 (高橋 周 :日本整形外科スポーツ医学会,2010.8)
参照:スポーツ活動における足関節捻挫 ―後遺症と捻挫再発予防について― (篠原純司:日本アスレティックトレーニング学会誌 第 3 巻 第 2 号 127-133(2018))

「足関節捻挫の鑑別」

足関節捻挫(今回は発症頻度の高い内反捻挫を取り上げる)の受傷の際には靭帯の損傷のみならず、以下の症状や病態にも注意を払い鑑別する必要がある
・骨折(舟状骨、第五中足骨、外果、天蓋部、腓骨)
・関節損傷(ショパール関節、リスフラン関節、各足趾・足根関節)
・靭帯損傷(内側靭帯、外側靭帯、二分靭帯)
・腓骨腱脱臼
・軟部組織損傷全般

足関節捻挫に対する理学検査(徒手検査)は以下の代表的な物があげられます

◇前方引き出しテスト
アキレス腱と踵骨をおさえて前方・後方へ引き出し、前距腓靭帯、踵腓靭帯の緩みがあれば、動揺性や疼痛を確認できます

◇内反ストレステスト
脛骨前方と踵骨をもって内反を誘導し前距腓靭帯、踵腓靭帯の緩みがあれば、動揺性や疼痛を確認できます

◇外反ストレステスト
脛骨前方と踵骨をもって外反を誘導し内側靭帯部の緩みがあれば、動揺性や疼痛を確認できます

◇内反ストレステスト(二分靭帯)
踵部を把握し、前足部へ内反(軽度の内転)を誘導し、二分靭帯部の疼痛、動揺性を確認する

◇遠位脛腓関節テスト
足関節を愛護的に強制し、遠位脛腓関節上に疼痛があるかの確認を行う

その他、足関節の有益な検査方法に以下の〔オタワ アンクルルール〕があげられます。

・腓骨下端より上方6cmまでの後方(外くるぶしの後ろ側)に圧痛がある。

・脛骨下端より上方6cmまでの後方(内くるぶしの後ろ側)に圧痛がある。

・第5中足骨基部に圧痛がある。

・舟状骨に圧痛がある。

・受傷直後に4歩歩けない。

 

 

その他、触診・圧痛点・叩打痛・神経学的検査などで総合的な判断が必要となる

 

「足関節動揺性、足関節不安定性」

アメリカでは,足関節捻挫を受傷した者のうち55%は適切に治療がなされていないと報告されており、このような不十分な対応によって足関節に周囲組織の障害や機能低下に代表される不安定性が残存することがあるとされている。

足関節捻挫後に約15-60%の割合で足関節に不安定性が残存すると報告されており、この足関節に不安定性が残存した状態を慢性足関節不安定症といいいます。

慢性足関節不安定症(CAI: Chronic ankle instability)とは足関節捻挫受傷後に残存する後遺症とされ、「機械的不安定性(MAI: Mechanical ankle instability)」と「機能的不安定性(FAI: Functional ankle instability)」に分類され、その二つを同時に有する状態を指します。

MAIは足関節捻挫後の解剖学的変化によって生じ,原因として靭帯損傷による病的関節弛緩性,関節運動制限,滑膜変性,関節変性などが挙げられます。

FAIは固有受容感覚障害,神経筋制御障害,姿勢制御障害,または筋力低下における機能不全などによって特徴づけられるMAIを有さなくてもFAIを有することがあり,FAIは構造的な安定性のみが関与するわけではないことが知られている

評価として距骨の前方移動率を評価する前方引き出しテストや距骨の傾斜角度を評価する距骨傾斜テストなどの客観的な評価法はあるものの現場でできる評価として「カールソンスコア」があげられます。

この評価表は「痛み」「腫脹」「不安定感」「硬さ」「階段昇降」「走行」「仕事」「サポーターの使用」の8つの要素からなっており,全く症状がない場合には100点満点となっており、点数が低い方が症状へのリスクが高まると考えてよいでしょう。

「足関節捻挫の急性期治療:PEACE&LOVE」

日常生活やスポーツ現場での対応として「RICE」という言葉を良く聴く事があると思います。

RICEとは「R:rest(安静)」「I:ice(冷却)」「C:compression(圧迫)」「E:elevation(挙上)」の四つの処置の頭文字を並べたもので広く使われてきましたが、現在では軟部組織損傷の早期回復を考え「PEACE&LOVE」の考え方が浸透しつつあります。

 

PEACE&LOVEとは

・PEACE

「P:Protection(保護)」 「E:Elevation(挙上)」 「A:Avoid anti-inflammatories(抗炎症薬を避ける)」「C:Compression(圧迫)」 「E:Education(教育、最適の対処法を教え、不必要な受動的療法を避ける)」

・LOVE

「L:Loa(負荷、徐々に負荷をあげる) 「O:Optimism(楽観思考、前向きな考え方をする)」
「V:Vascularisation(血流を増やす、有酸素運動を取り入れる)」 「E:Exercise(運動、筋力、自己受容性感覚、体の動きなど)」

このPEACE&LOVEの特徴は従来のIce(冷却)が除かれ、Avoid anti-inflammatories(抗炎症薬を避け)、Education(教育する事)が取り入れられている点です

また後半のLOVEの部分ではリハビリテーションを通した早期回復の意識が入っていることから、急性期から亜急性期、回復期まで含めたトータル的な考え方になってきているものだと言えるかと思います。

参照:臨床スポーツ医学2020年9月号 (1095-1101):「四肢外傷の応急処置 トレーナーのためのスポーツ医学講座 第9回」

 

「足関節捻挫に対する施術例:足関節捻挫Ⅰ度の例」

◇初回~
・受傷後一週間の割には外果(外くるぶし)を注意とした腫脹と疼痛が残存、1回目と2回目は腫脹を除去する事を主眼に施術、サポートの固定材を使用しながら、ホームケアの指導、患部外トレーニングの実施・指導

・施術:問診検査カウンセリング、電気療法、メディセル、手技、灸、テーピング

◇3回目以降~
・本人自覚症状10→5:腫脹減も荷重は残存
・疼痛と可動域訓練に向けたマニュピレーション(距骨前方変異の除去)
・施術:徒手療法(マニュピレーション)、電気療法、灸、セルフケア:股関節可動域の増大を目的としたストレッチと足部のトレーニング

◇それ以降
・5回目:本人自覚症状10→2
・8回目:本人自覚症状10→1
疼痛軽減と共に再発防止に向けた取り組み:複数回の関節マニュピレーションによる関節の安定性の向上

◇電気療法◇
足関節捻挫により、負担がかかってしまった下腿の筋肉、機能低下を起こしている筋肉へのアプローチ。また捻挫・疼痛部位への痛みの軽減

◇マニュピレーション◇
マッサージ的な施術で足首周りに出ている腫脹・浮腫みを徒手によりアプローチをしていきます。患部を含めた膝や股関節などの代償作用のある筋肉を緩めていきます。

◇鍼灸治療◇
捻挫の回復期の鍼治療では皮膚の下の深い所にある硬結部位(固まってしまった筋繊維)に直接アプローチすることを目的とします。痛みの原因となっている筋肉を緩めたり、発痛物質の除去、取り切れない腫脹などの改善を行います。

◇温熱療法◇
赤外線治療器を使用し血流を改善し老廃物や痛みの発痛物質を除去していきます。

◇運動療法◇
ご来院日以外にもご自宅でセルフケアができるように指導を致します。捻挫により、関節位置覚などの機能低下が起こっている関節に対して再教育、解剖生理学に基づいた正しい知識を指導します。

◇筋膜リリース(メディセル)
皮膚を直接吸引することによって筋膜の癒着を優しく素早く安全にリリース(解放)する療法です。 骨、腱、筋肉といった様々なアプローチをしてもなかなか改善しない、病院に行ってもすっきりしない身体の痛みや不調がある時は筋膜の癒着をリリースする事を目的に行います。

 

参考文献
・スポーツ外傷・障害の理学診断 理学療法ガイド 編者 臨床スポーツ医学編集委員会
・筋骨格系のキネシオロジー 原著者 Donald A. Neumann
・オーチスの関節キネシオロジー 身体運動の力学と病態
・中島 寛之(1983)スポーツ外傷と傷害,増補版,文光堂,東京,p150-168
・柔道整復学・理論編 改定第5版  p53 p98-101 p407
・スポーツによる足関節執帯損傷 とリハ ビリテーシ ョン 森 永 敏 博
・順天堂スポーツ健康科学研究第2 巻第2 号(通巻56号),55~64 (2010):足関節捻挫後の主観的足部不安定感と下肢動的アライメントとの関係:
・理学療法科学 25(4):499-503,2010 吉田 昌弘:超音波画像による足関節前方引き出しテストの定量評価の再現性
・第74回中部接骨学会:足関節捻挫に対する競技復帰(高校バスケットボール)のための治療法
・Sportsmedicine 143号 足関節捻挫Ⅱ~Ⅲ度損傷 斉藤明義
・足関節内反捻挫における各種装具, テーピングの有効性の検討 長尾 光城
・スポーツ鍼灸の実際 福林徹、宮本俊和
・Evans G et al : JBJS 66B : 209-212,1984
・AAOS(American Academy of Orthopaedic Surgeons : アメリカ整形外科学会)
・AOSSM(American Orthopaedic Society for Sports Medicine : アメリカスポーツ整形外科学会)
・日本足の外科科学会誌 (14巻) 新鮮遺体での検討 柴田義盛ほか
・新鮮足関節外側側副靭帯損傷-軽度背屈位短下肢ギプス包帯による保存的治療
・整形外科と労害外科 2010-3 吉田健治ほか

橈骨神経麻痺

2022.03.08 | Category: 未分類

このたびはセドナ整骨院・鍼灸院公津の杜院のブログへお越し頂きありがとうございます。

今回は橈骨(とうこつ)神経麻痺に関しての医療情報と対策に関してのブログを纏めました。少し難しい内容も含まれるかと思いますが、皆様のお悩みに解決に少しでもお役にたてると幸いです。

 

「朝起きたら手が冷たい!動かない!しびれていた!」なんて経験は大小あるかと思いますが、その正式名称の多くが橈骨神経麻痺と呼ばれるものです。

患者さんの中には一般で言うところの不定愁訴、例えば痺れや虚脱感、違和感を訴えてくる患者さんが多いです。前提として人間の運動は常に脳で制御されて電気信号が運動が起こります。

しかし稀に末梢神経(脳・脊髄以外)で絞扼が起こると「しびれ感」「異常知覚」「感覚異常」「違和感」などの神経症状を起こすことがあります。

この橈骨神経麻痺は絞扼性神経障害(挟み込まれて起こる神経障害):Entrapment Neuropathyに属します。

 

橈骨神経麻痺について細かく解説をしていきます。

痺れの疫学

・東京都目黒区の三宿病院神経内科を1995~1998年までの3年間に「しびれ」を主訴として来院した患者の分析(神津 仁:しびれの診方 臨床疫学と鑑別診断.JIM,16(9) 706−711, 2006)

・部位別:末梢神経障害68%、脊髄障害17%、中枢神経障害9%、原因不明6%
・末梢神経障害:外傷性/絞扼性障害49%、代謝性障害33%、感染または炎症5.9%、栄養障害/アルコール性1.7%、中毒性/薬剤性1.5%、遺伝性0.8%、その他8.1%、
・外傷性/絞扼性障害:手根管症候群61%、肘部管症候群19%、橈骨神経麻痺6%

 

橈骨神経の解剖

頚椎5番から胸椎1番から出た脊髄神経の神経根は「腕神経叢(わんしんけいそう)」と呼ばれる神経の束を形成します。
撓骨神経はこの腕神経叢の後神経束という束から起こり、頚部付近の生理的狭窄部を抜けながら脇の下にある大円筋の下を通過します。

そのまま上腕骨の後ろにある撓骨神経溝に沿って手に方へ走りつつ、上腕三頭筋へ枝を出し、上腕では3つの皮神経(後上腕皮神経、下外側上腕皮神経、後前腕皮神経)も分枝します。

撓骨神経溝を下行した撓骨神経は上腕骨の外側上顆の前方を通り、前腕へ向います前腕上部で浅枝と深枝に分かれます。
浅枝と呼ばれる分枝は腕撓骨筋の深部を下行し、前腕伸筋群に運動神経を出しながら最終的には手の皮膚に分布します。

深枝は回外筋を貫通し、その後は「後骨間神経」と呼ばれます。

分岐

腕神経叢(C5-T1) → 後神経束 → 撓骨神経(C5-C7)

(上腕部)
→ 上腕三頭筋への筋枝
→ 皮神経(後上腕皮神経、下外側上腕皮神経、後前腕皮神経)

(前腕部)
→ 浅枝
→ 深枝 → 後骨間神経

 

橈骨神経麻痺の原因

橈骨神経には上腕骨を付近では本管、その後肘関節より遠位で、知覚枝と運動枝(後骨間神経)に分岐して存在。

橈骨神経は大円筋の下(クワドリラテラルスペースの下の別スペース)から分枝し、上腕骨骨幹部を外方に斜走。
本管の損傷は上腕骨骨幹部や過剰骨折での骨折で発生が多く、後骨間神経の損傷は橈骨頭の骨折や脱臼などに併発してくる事が多い。

一番多い原因としては圧迫損傷です。

これはハネムーン症候群、サタディナイト症候群などと呼ばれることがあります。
(ハネムーンで腕枕をして、土曜日の夜に腕枕をして朝起きたら上肢に力がはいらない男性が多いというのがこの名前の由来だそうです)

また臨床上多いのは自分の体の下に腕が入った状態で寝ていた、また電車で壁に寄りかかるように寝ていてなど睡眠時に好発し、その時間は最短で30分程度から発症することが多いそうです。

そのほかには骨折の合併症やガングリオン、脂肪腫などの軟部腫瘍による圧迫などがあるそうですが、これに関してはMRIや超音波による画像診断で確定が出せます。

 

橈骨神経麻痺の特徴

特徴として運動神経の障害がメインになってきます。
具体的に言うと、手・指の伸展不可、握力低下があげられ、また知覚神経は特に第1~3指の背側に発生します。

特徴的変形な変形として手首から全体的に掌側におちるような「下垂手」が特徴的な変化として挙げられます。

 

橈骨神経麻痺と後骨間神経麻痺

橈骨神経麻痺と混同されやすいものに後骨間神経麻痺があげられます。
臨床上は治療のポイント、内容が変わるので鑑別としても非常に大切ですのであげておきます。

◇後骨間神経麻痺の特徴◇

橈骨神経の低位麻痺であり橈骨神経深枝である後骨間神経が回外筋浅頭腱弓(フローセ腱弓、Frohse arcade)部などで絞扼されて発生する運動障害です。
(回外筋は約3割は繊維性のアーケードとなっていて絞扼を発生させやすい部位といえます)

ここで後骨間神経麻痺についても触れていきます。

後骨間神経麻痺の原因

・前腕部への機械的圧迫刺激→橈骨神経麻痺と同様、前腕を下にした状態で睡眠してしまった場合 etc
・橈骨頭による圧迫→橈骨頭前方脱臼、モンテギア骨折などで発生します。
・前腕の過度使用によるフローセ腱弓での絞扼→ドライバー、ハサミの過度使用 etc
・ガングリオン、脂肪腫などによる軟部腫瘍での圧迫

後骨間神経麻痺の特徴として運動神経は障害されることが多いので特徴としては手関節橈側背屈可能となります。

そして知覚神経の機能は残存します。痺れや違和感、左右差を訴える場合は別の何かの病態を併発していると考えるのが適当かもしれません。
特徴的変形としては下垂指と呼ばれ「指だけが掌側に落ちてしまう状態」となります。

前述した両者には特徴的な症状がいくつかありますのでまとめてみようと思います。この二つは似たような症状を呈しますが、治療のポイントが大きく変わります。
大きく分けて検査は手指の伸展ができるかどうかが重要な指標の一つです。

なぜならば、運動枝である後骨間神経に分岐する前に長橈側手根伸筋には本管より運動枝が出ているため手関節、指関節共に背屈運動は不可能になります(下垂手)

逆に後骨間神経麻痺では軽度の手関節の伸展が可能となってくる。手指背屈の筋は純粋に後骨間神経に分かれてからの運動枝である為、橈骨神経麻痺が発生すると手指の伸展が不能となるが、後骨間神経への分枝前に運動枝を出される橈骨手根伸筋の運動は可能である為、手関節は伸展する事ができる(実際には橈側が上にくるように伸展されていく)これを「下垂指」と呼びます。

日本整形外科学会のHPでは以下のように分類・定義されています。
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/radial_nerve_palsy.html

下垂手(drop hand)

手首の背屈と手指の付け根の関節(MP関節、中手指骨関節)が伸ばせなくなくなります(伸展不能)。

手首と指が下がった状態になるので、こう呼ばれます。第1関節(DIPとIP)と第2関節(PIP)は伸展可能です。

下垂指(drop finger)

手首の背屈は可能ですが、手指の付け根の関節の伸展ができなくなります。指のみが下がった状態になるので、下垂指と呼ばれます。後骨間神経という運動神経のみが傷害された場合は感覚の異常はありません。

神経麻痺ってどんな状態?

ではこの時の体、つまり末梢神経ではどのような病態が発生している。さわり程度になりますが説明していきたいと思います。
圧迫・座滅などで損傷を受けた神経は大きく分けて3つの病体に分類できます。今回みた橈骨神経麻痺と後骨間神経麻痺も基本的な神経損傷の過程は同じです。

有名なものにseddonの三分類があります。

《Seddonの分類》 ※

Neurapraxia(一過性神経伝導障害、神経ブロック)

軸索は温存されていますが脱髄により神経の伝導が脱髄部でブロックされてしまい、それより末梢に伝導されない状態です。

手で頭を支えてテレビを見ていて手がしびれてうまく動かなくなってしまったり、正座していたり足を組んでいたりして足がしびれたりうまく動かなくなってしまったということは皆さんにも経験があるかと思います。これがNeurapraxiaの状態です。

少し時間が経過すれば直ります。一過性の神経障害で脱髄が回復すれば改善します。末梢神経の回復は中枢から徐々に末梢に向かって改善しますが、Neurapraxiaは障害部での伝導ブロックですので、その部が回復すれば全ての機能が一様に改善します。

Axonotmesis(軸索断裂)

軸索が断裂してしまいその部位より末梢に伝導されなくなります。これはNeurapraxiaと同じですが病態が異なります。

断裂部より末梢の軸索はWallar変性してしまうということです。しかし、神経幹の連続性がありますので圧迫などの原因が取り除かれれば回復が望めます。ただし手放しには喜べません。

脱神経の状態が長期に及ぶと萎縮した筋の機能の改善を得ることは出来ません。骨間筋の萎縮が著明な肘部管症候群で術後の筋機能の回復が得られなかった例を経験したことはあるものと思います。

また、手根管症候群でも同様で短母指外転筋の改善が見込まれないから母指対立機能の再建が必要となります。 Axonotmesisは手根管症候群や肘部管症候群などの絞扼性神経障害が当てはまります。神経への圧迫により脱髄が生じ、その後、軸索断裂へ移行していきます。

そのため、早期発見早期治療が必要となります。絞扼性神経障害の末期の状態が神経幹内の軸索が100%Axonotmesisの状態にあります。

Neurotmesis(神経断裂)

外傷により神経が断裂してしまいますので診断は容易です。初診医が神経の連続性を確認しないまま皮膚だけ縫合してしまう例もありますが感覚検査やMMT、電気生理学的検査で連続性の有無を推測していく必要があります。

参照:PTOT国家試験対策ブログ  https://kigyou-pt.hatenablog.jp/entry/seddon

橈骨神経麻痺と固定

橈骨神経麻痺で多く用いられるコックアップ固定は固定であって固定ではないと感じます。コックアップ固定とは手首を中心に背屈(手の甲側に上げるような形)で行う事を指します。

その固定の意義は神経血管の直径の保護になります、完全に関節部を固定するのではなく、患者には患部を出来る限り動かさせるのがポイントです。それにより血流の増加を促します。つまり完全固定ではなく動かす事も視野に入れた固定とサポートの中間のようなイメージが好ましいと感じます。

 

橈骨神経、後骨間神経に限らず抹消神経は外側から「神経上膜」→「神経周膜」→「神経内膜」というような構造をしている。

「神経上膜」の外側からは、正式な名称ではないですが、神経栄養血管が周囲の毛細血管より派生しており、神経上膜を貫いている。神経栄養血管は神経上膜、周膜、内膜と内側へ走行しその過程、末梢部(神経繊維)まで血液供給・代謝を行っています。

例えば、神経損傷が発生し、後骨間神経麻痺のように下垂指をていした場合→前腕伸筋群は牽引される→筋組織の伸張が発生すると同時に前腕内の細動脈・毛細血管も同時に伸張される。
ゴムホースのように伸ばされた血管の直径は狭まり、中を通過する血液の供給は低下する。

この低下を起こさない為にも理学療法としての良肢位を保つためコックアップスプリントを代表する装具を必要としてきます。
しかし、良肢位に保つのも重要ですが、それと同時並行し重要になるのが血液の供給量をいかに増やしていくかという事でもあります。

当院での橈骨神経麻痺の治療

◇整体

神経伝達、神経の上位での分岐を考え頚部、肩部、上腕部、肘部全ての施術を行います。特に頚部は自律神経の調整にとってもとても大切な部位になりますので重要視致します。

◇鍼灸

当該の筋肉(回外筋など)と神経への血流改善の施術がメインになってきます。具体的な方法として神経沿いに鍼を刺入しその上からパルスと呼ばれる微弱な電気を加えて軽度の筋収縮を起こします。

特に橈骨神経の障害により機能不全に陥った手首を背屈する筋肉を重点的に行います(また手首の背屈が軽度に起こるのは目視で確認して頂きます。この方が治療効果が非常に高まります)

◇固定・サポート

・手首が背屈方向もしくは0度までに持っていけよるように固定とサポートを行います。また日常生活から背屈位(コックアップ位)を取れるように指導させて頂きます。

例えば、机の上に腕を置いたのであれば手首が背屈するように手掌部に何かを入れて背屈のポジションが強制されるようにします。夜間就寝時には必要に講じてテーピングをご自宅で行って頂き、一日も早い回復を目指します。

 

今回の内容が少しでも皆様のお力に成れると幸いです。

参照、参考文献

・医学事始
http://igakukotohajime.com/2020/09/21/%E6%A9%88%E9%AA%A8%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E9%BA%BB%E7%97%BA-
radial-nerve-palsy/
・痛みの鎮痛の基礎知識
http://plaza.umin.ac.jp/~beehappy/analgesia/react-nervinj.html
・柔道整復学・理論編:改訂第5版 P80.81
・末梢神経の臨床診断・治療・リハビリテーション:医歯薬出版株式会社
・末梢神経と筋のみかた (ビジュアルガイド):診断と治療社
・高位橈骨神経麻痺例に対する理学療法:理学療法学 第24巻第4号 255〜260頁

肩関節周囲炎・五十肩 アウトライン

2022.02.22 | Category: 四十肩・五十肩

肩関節周囲炎・五十肩 アウトライン

このページで分かる事
「肩関節周囲炎・五十肩の定義」
「肩関節の解剖・機能解剖」
「原因・リスクファクター」
「疫学」
「肩関節周囲炎・五十肩の病態」
「期分け」
「炎症期」
「拘縮期」
「回復期」
「肩関節周囲炎・五十肩の夜間痛」
「理学検査」
「治療」
「肩関節周囲炎・五十肩と姿勢の関係性」
「予後・予防」
「参考・出典」
「鑑別:石灰沈着性と外傷性」

 

セドナ治療院グループの金子です。
このたびはセドナ整骨院・鍼灸院 公津の杜院のブログへお越し頂きありがとうございます。
今回は五十肩・肩関節周囲炎に関して最新の医療情報と対策に関してのブログを纏めました。少し難しい内容も含まれるかと思いますが、皆様のお悩みに解決に少しでもお役にたてると幸いです。

江戸時代の書物・俚言集覧(りげんしゅうらん)にはじめてあらわれた言葉であり、そのなかに「長命病という」との一節もあります。実際「長い人生のうちには肩が痛くなることもあるさ」との意味合いでお話されることが多く、また「そのうち治るものさ」という意味も含んでいるとの事です。ですが、そのうち治るさでは困ってしまいますよね。

なぜ、今回五十肩・肩関節周囲炎に関して取り扱ったかというと、あまりにも情報が乱立しているからです。
数ある健康上の愁訴のうちでも肩周囲の愁訴は、男性で第2位、女性で第1位(厚生労働省2019年国民生活基礎調査)であり、それだけお困りの方が多いのにまとまった情報がなかなかないのが現状です。

例えば「名称」に関してもいつ日本国内でも参考書内での名称、海外を見渡すともっと多くの名称が使われて至りします。
また「五十肩って動かした方が良い!」という情報もその方の病態によっては一部、間違えです。五十肩・肩関節周囲炎には動かしてはいけないタイミングが存在します。逆に積極的に動かした方が良いタイミングがあるのでその際は積極的に動かすのをお勧めしております。

教科書的に一概に、全てとは言えないのが難しい所ですので、その辺りをプロである私達が見極めていく事が何よりも患者様を回復に導く近道だと切に感じます。

 

肩関節周囲炎・五十肩の定義

五十歳前後に起こる原因がよくわからない肩周辺の痛みと可動域制限を主症状とする病態を日本では「肩関節周囲炎」「五十肩」「年齢肩」「疼痛性肩関節制動症」「凍結肩」と呼びます

英語圏ではAdhesive capsulitis(癒着性関節包炎)、Fozen shoulder(凍結肩)、Scapulohumeral periarthritis(肩関節周囲炎)など世界中で決まった呼び方、統一性ないとされています。

疫学 ※1

好発年齢→40代~70代に好発、重症度はあれど少なくても8割以上の方が罹患すると言われている
有病率→2~5%と言われている
肩関節可動域→可動域制限を有している症例の約6割は周囲炎(腱板周囲病変が約3割)と言われている

患者さんからの訴えとしては以下のようなものが代表的である
「肩関節がかたまって手が挙がらない」(可動域制限)
「じっとしていても痛い」(安静時痛)
「夜、痛くて眠れない」(夜間痛)
「髪を結ぶことが痛くてしづらい」(後頭部に手が回らない:結髪動作)
「エプロンの紐を縛る時に痛くてできない」(結帯動作)

 

「原因・リスクファクター」

・リスクファクター→糖尿病、甲状腺疾患、血中脂質高値と代謝、内分泌、血液内分泌系などで発症率が上昇すると言われている

・原因→デスクワークによる罹患が多く、上肢を使用したハードワークよりも運動不足に陥り筋力低下が起こるデスクワークの方が原因になりうる(明確な受傷起点が存在する場合は別の症状名・病名になる可能性がある)

・回復するまで:文献によると疼痛、可動域制限の順で完全回復していくまでに「12~42か月」とされている

・関節可動域:肩関節の形状に着目した時に「外旋」方向への可動域が健側に比べて有意に低下している場合は肩関節周囲炎、五十肩を罹患するリスクが高いと言われている

 

肩関節の解剖・機能解剖:肩関節複合体

・狭義の肩関節は上腕骨頭と肩甲骨関節窩がつくる球関節である肩甲上腕関節(一般的な肩)であり運動範囲が非常に大きな多軸性の球関節である。

・広義の肩関節は以下の解剖学的関節・機能的関節の5つの関節に分類されるう。
解剖学的関節(関節包や軟骨などで覆われている):「肩甲上腕関節」「胸鎖関節」「肩鎖関節」
機能的関節(関節構成体を持たないが機能的に関節のような役割をしている):「肩峰下関節(別名:第2肩関節と)・肩甲胸郭関節」→肋骨なども関節のひとつと捉えている

・肩関節複合体は可動範囲が大きい為、骨同士の連結部位が少ない構成であるその為、他の関節以上に筋肉や腱、靭帯などの軟部組織に負担がかかりやすい。

・肩関節関節の関節形状、特徴として重力方向に掛かる上肢の重みを常に支えてるいる関節である事(膝や足首の関節は体重が垂直方向に掛かる荷重関節と呼ばれる)、また広い可動域を獲得する為に関節唇(かんせつしん)と呼ばれる関節窩〔の縁を取り巻くようについている線維性の軟骨で、関節の安定性を助けている。

肩関節周囲炎・五十肩の病態

・明確な原因があっての受傷ではなく関節を構成する骨・軟骨・靭帯や腱などが退行性変性(老化)して肩関節周囲の組織に炎症が起きる事。
・滑液包や関節包が癒着すると病態が悪化し可動域制限を起こしやすくなる夜間痛・運動時痛・可動域制限が代表的な訴えである。

 

凍結肩の定義と分類※2
一次性凍結肩[primary frozen shoulder] 先行する疾患や関連する病態の認められないもの(2.5~26%)

二次性凍結肩[secondary frozen shoulder]

Zuckemanらによる拘縮肩の分類(2011)
➀肩関節に原因があるもの:腱板炎・腱板断裂・上腕二頭筋長頭腱炎・石灰性腱炎

②肩関節から離れた部位に原因があるもの:乳腺手術・頚椎症・胸壁腫瘍・脳血管疾患・上腕骨骨幹部FX・肩甲胸郭関節の異常・肩鎖関節炎・鎖骨骨折

③全身性:糖尿病・甲状腺機能亢進症・低下症・副腎皮質機能不全(4.3~38%)

 

肩が痛い(肩関節周囲炎・五十肩かな?)と感じたら

患者様の訴えの多くに「肩が上がらない」というものが多くあります。そのように感じると肩関節周囲炎・五十肩ではないかというように心配されますが、肩が上がらない症例は他にもあります。もし下記に該当する場合、まずは医科での画像診断をオススメしますので参考にされて下さい。

◇石灰沈着性腱板炎(肩関節の中に石ができる)
・安静にできる姿勢や時間がない
・涙が出る程の強い痛みを感じる

◇腱板断裂(肩関節を支えている筋肉が切れる)
・痛みではなく、力が入りずらく肩が上がらない

◇外傷性(ケガ)
・最近の2週間で明確に肩をぶつけた
・近い記憶で転倒などで手を付いた記憶がある

期分け ※3

・肩関節周囲炎には、状態に合わせて「炎症期」「拘縮期」「回復期」の3つの病期に分類される
・症状、症状経過も治療方針、内容も同じ肩関節周囲炎・五十肩でありながらもそれぞれの期で異なる事が本症例の最大の特徴(後述)
・別名称として、

炎症期→急性期、凍結期、疼痛痙縮期

拘縮期→慢性期

回復期→寛解期

 

以上の名称があげられる、以下、名称は「炎症期」「拘縮期」「回復期」の3つで説明

炎症期

・肩周囲の炎症が強く、肩関節周囲の痛みがとても強い時期です。何もしてなくて痛い、じっとしていても痛いと言う「安静時痛」を伴い、就寝時の痛みや寝返り時の痛みを伴う「夜間痛」を伴うのが特徴です。
・この期間では「どこが痛いのかわからない」程、どの動きでも肩全体への痛みがあり、安静を最優先させる時期でもあります。
・患者様の訴え方として「広い範囲でこの辺りが痛む」というピンポイントではなくエリアサインでの訴えが特徴的です。
・この炎症期での肩部周囲への高強度の積極的な介入は炎症を再燃させるリスクを伴います。この炎症期の期間や疼痛が強くなれば成る程、後の拘縮期や回復期の期間も後ろに伸びると言われています。
・夜間痛の対策としてバスタオルやクッション、枕を使った睡眠姿勢を取る事で当院では最低3時間の睡眠目標を設けます(中途覚醒が続くと自律神経のバランスが崩れ肩関節の回復だけでなく、全身状態の低下に繋がるためにです) ※睡眠姿勢は後述

 

拘縮期

・拘縮:「ケガや病気などで関節を動かす機会が減少した時に、関節が硬くなりその結果関節の動きが制限された状態の事」※4
・炎症期後の期であり強い疼痛が安静により少しずつ軽快してきた後、肩関節の可動域制限が起こっていた分、拘縮が起こります。
・拘縮期になると痛みの部位が少しずつハッキリしてくる事で「狭い範囲でこの辺りが痛む」というパームサインでの訴えが特徴的です。
・炎症期にみられる安静時痛、夜間痛は落ち着いてくる傾向があり、患者様本人の訴えとしては「痛みはあるが痛みの質が変わってた」と表現される印象があります。
・拘縮期では炎症によって動きの固まった肩関節を「少しずつ動かし始める」タイミングになります。
※しかし、突然、全方向に可動域を獲得しようとするエクササイズやトレーニングは炎症の再燃のリスクを伴います。担当の先生と相談の上、まずは「痛みの少ない範囲内・角度」で日常生活に戻す事をメインに行っていきましょう。焦りは禁物です。

 

回復期

・回復期は前の2期を経て、積極的な介入を行っていく期となっていき、自動運動も他動運動でも痛みを伴いながらも可動域制限を改善させていきます。
・回復期になると痛みの部位がかなりハッキリしてくる事で「ピンポイントでこの辺りが痛む」というフィンガーサインでの訴えが特徴的です。また夜間痛の殆どが消失します。
・前の2期でどれだけ炎症をコントロールしたかで回復にかかる期間、可動域や筋力回復までの期間に差が生まれる

 

肩関節周囲炎・五十肩と夜間痛

多くの患者様のお話を聞く中でお伺いするのが「夜間痛」ですが明確な要因は完全には解明できていないのが現状です。ただ大きく関係していると言われているのが➀肩峰下圧の上昇、②上腕骨内圧の上昇の2つが関係している事があげられます。

➀肩峰下圧の上昇
夜間痛の症状において烏口肩峰靭帯下の圧が有意に高いという事は広く知られています。肩峰下圧は炎症や肩関節の挙上において関節内圧と連動している事が知られます。
②上腕骨内圧の上昇
夜間痛を有する症例では上腕骨頭内圧が上昇していることが計測されています。体位による内圧の変動と加圧による症状の再現実験から骨内の血流変動が関係しています。

肩関節周囲炎・五十肩と睡眠

前述したように肩関節周囲炎や五十肩では比較的多くの患者さまに夜間の痛みが伴う傾向にあります。基礎的な病態だけでなく寝返りや睡眠の姿勢も大きく影響しております。
ここでは肩関節周囲炎・五十肩の症例に対する効果的な睡眠姿勢についてのお話をさせて頂きます。
効果的な睡眠姿勢は大きく分けて2つです。また睡眠時に行った方が良い対処と意味付けは以下の通りです。

➀まずは「3時間の睡眠をとる事」を意識しましょう※7
人の睡眠サイクルはレム睡眠とノンレム睡眠に分かれ、この二つは90分のタームで回るとされています。つまり3時間というのはこのレム睡眠とノンレム睡眠が1タームずつが回る事を指します。症状の回復には自律神経の働きは欠かせません、夜間痛に悩まされていても3時間の睡眠時間を確保する事で体は最低限、回復する方向へ向きます。

②強制的に寝返りをうたなくする
夜間痛は寝返りの際に体幹部と上肢が離れ肩部にストレスが生まれ疼痛として現れます。今回紹介するこの方法は3時間以上寝れるようになったり、夜間痛が軽減するようであれば後に紹介する睡眠姿勢を取りましょう。
この方法はあくまでの上記した通り、全身状態の回復を目的に初期の疼痛段階で行います。
その方法とは強制的に寝返りをうたなくするという方法です。
睡眠姿勢は患側(痛みのある側)が上に横向き、まずはそのまま背中に壁が付くようにします(寝具の移動が必要な場合はお気を付けください)
そしてお腹側には毛布などを大きく丸めた物(ロールケーキ状)は抱きかかえるような姿勢になります。
壁と毛布の間に挟まれるような形になる事で短い時間にはなりますが強制的に寝返りをうたなくする事が可能です。痛みが落ち着いてきたら以下の方法を試してみましょう。

③仰向けでの睡眠姿勢
・用意する物:バスタオル、クッションなど
・患側(痛みがある側の上肢)側に壁がある事が望ましい
・初めに仰向けでお腹の上にタオルを載せます(高さは10Cm以上が好ましいです)
・その上に患側(痛みがある側の上肢)を載せるようにします:腕を三角巾で釣ったポジション
・肩は床から30~40度になるポジションが好ましいのでこの角度になるまで肘から二の腕の後ろにタオルないしクッションを詰める
・大きく深呼吸をして肩から腕の力を抜くようにする

④側臥位(横向き)での睡眠姿勢
・用意する物:バスタオル、クッションなど
・初めに横向きで体幹と上肢の間にバスタオルないしクッションを入れます(角度は15~20度が好ましい)
・肘は90度屈曲し、手掌部が床方向に落ちるように内旋していきます。
・内旋の角度は体幹に対して30度ぐらいが好ましいとされています
・約30度の角度で止まるように枕やクッションなどを腕の下に入れてます。
・大きく深呼吸をして肩から腕の力を抜くようにする

上記、二つの睡眠姿勢は写真を参考にされて下さい。
共に肩の角度は前側(屈曲方向に30度)、横側(外転方向にに30度)、また内旋は体幹に対して30度ぐらいが一番、肩関節部への圧力が減る角度だと言われています。この角度を1つの参考にされて下さい

 

肩関節周囲炎の理学検査

・Drop Arm Sign
・棘上筋テスト
・棘下筋テスト
・Lift-offテスト
・Painful Arc Sign
・インピンジメント徴候(Neer法)
・インピンジメント徴候(Hawkins法)
・インピンジメントテスト
その他あり

※肩関節は上記の理学検査以外にも多くの徒手療法が存在します、目的に応じて徒手検査を使い分ける事で正確な症状の把握と病態評価に繋げていきます
※理学検査や徒手検査には「感度・特異度」というものが存在します。どの検査項目では感度を見るか、はたまた特異度を見るかは検査によって違います。
※肩関節は屈曲/伸展、外転/内転、外旋/内旋というそれぞれがついになる動きが複雑に絡み合い大きな可動性を有しています。これらの運動は肩関節周囲の筋、腱、靭帯などの軟部組織により安定性と運動性を有しているという関係性がある事から肢位の変化、関節の角度の変化により動きの制限因子や疼痛部位を絞り込む事が可能になります(炎症が肩関節全体に大きく波及している場合はこの限りではない)
※上記の肢位・角度を1st 2nd 3rdポジションと呼びます。

 

肩関節周囲炎・五十肩の施術

◇整体
・当院の施術では「肩が痛い」からと言って、必ずしも肩だけを見る訳ではありません。
・肩関節の運動には姿勢的なバランスの崩れの代償、骨盤や腰部、胸部などからの運動連鎖の破綻による影響も大きい為、時には足首の関節からも診ていく事があります。アライメント、姿勢不良を改善しながら肩関節の施術も行っていきます。

◇鍼灸
・人間の肩関節は360度近い可動域を獲得する為に、その多くの動的安定性を筋肉や腱・靭帯などの軟部組織に依存しています。
・肩関節の解剖学的構造上、重力にのっとり上肢の重さが常に牽引ストレスとなって肩関節に掛かります。
・特に炎症期と拘縮期では可動域制限もある為、安静体位で施術が可能な鍼灸治療は周りの筋線維を緩めるよう痛みが強い場合に非常に効果的です。(
・回復期では拘縮してしまった繊維や硬結ができている筋肉に向けて鍼灸治療を行う事で、鍼を打った周囲の筋血流量やリンパ液の循環、化学伝達物質などの影響で筋拘縮の改善、最終可動域での動作痛の緩和が期待できます。

◇メディセル:皮膚を直接吸引することによって筋膜の相互干渉を減少 ※5
骨、腱、筋肉への様々なアプローチ、マッサージ等の手技、様々な健康機器しても『なかなか改善しない』という場合には筋膜の癒着が原因と考えられていす。
・メディセルは炎症期~回復期の全ての期で使用可能で血液やリンパの循環をよくし、正常な身体の機能をいち早く取り戻し、安全かつ画期的な療法です。

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メディセル:筋膜リリースって何??
◇メディセルケア3つの効果 参照MJ CAMPNY https://www.mj-company.co.jp/about/
1. 痛みを和らげる
皮下の組織間の隙間が狭くなることによりリンパ液が滞って神経を刺激し痛みを引き起こします。
メディセル療法では皮膚を吸引し吸い上げることで痛みを誘発している神経への刺激を緩和することができます。

2. 血液やリンパの循環を良くし、むくみを改善する
血液やリンパ液の流れが悪くなると、うっ血状態となり神経を圧迫します。この流れを良くするために、メディセル療法によって皮膚を吸引することで、皮膚とその組織間の隙間を広げ、局所に溜まっている血液やリンパ液の循環を改善することができます。循環が改善されることでむくみが解消され、むくみにより引き起こされる不定愁訴を改善することができます。

3. 筋肉の機能を正常にする
スポーツなどによるケガ、障害、使い過ぎによって痛めた筋肉を治すということです。どなたでも筋肉が固くなり身体を動かしにくくなったことがあるでしょう。久しぶりの運動で全身が痛くなった経験もあると思います。メディセル療法により、伸び過ぎた筋肉や縮みづらくなった筋肉を元に戻したり、弱っている筋肉を強くする効果があります。

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◇テーピング(固定・サポート)
・人の腕の重さは全体重の6%程と言われていますので約50キロの人で大体3-4kgですね。五十肩のテーピングの目的は腕の重みを軽減させると同時に、動きが悪くなっている筋肉のサポート、場合によっては本当の「痛みの原因」となる箇所にテーピングを張っていきます
・炎症期に多く使用する事がありますが活動性が落ちている筋肉に発布すると稀にカブレや赤みが出る事があります。炎症期には個人的におススメしていますのは三角巾です。三角巾!?腕を釣るの?と驚かれ方も多いかと思いますが、腕の重みを免荷し簡易的に着脱が可能である事、また一日の内、短い時間でもそれが出来ていると回復に更に一歩近づきます。

 

※1 理学療法診療ガイドライン
※2 関節外科(2017) 凍結肩の最新の知見と治療法
※3 足立慶友整形外科 コラム一部参照 https://clinic.adachikeiyu.com/1179
※4 ミナト医科学株式会社
https://www.minatomed.co.jp/station/contracture/#:~:text=%E6%8B%98%E7%B8%AE%E3%81%AF%E3%80%81%E3%82%B1%E3%82%AC%E3%82%84,%E3%81%A8%E8%A8%80%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
※5 MJ CAMPNY https://www.mj-company.co.jp/about/
※6 高橋友明ら:腱板損傷に対する的確・迅速な臨床推論のポイント.理学療法No.28(1):103-107,2011
高橋友明ら:腱板損傷の理学療法.理学療法 No.23(12):1611-1616,2006
西川仁史:肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)の理学療法.理学療法 No.23(1617-1626,2006 ※7スイミンネット https://www.suimin.net/words/

アクセス情報

所在地

〒286-0048
千葉県成田市公津の杜2-14-1 セキードセキ1F

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木・祝日

ご予約について

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