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東洋医学と夏バテの養生法

2024.07.23 | Category: 東洋医学

東洋医学では夏は1年の中で最もエネルギーが大きくなり、生き物は活動的になり気持ちが外へ向く季節とされています。

一方で体内の気や水分も外に漏れ、体力を消耗し疲れやすくなる「夏バテ」が起こる時期でもあります。

今回は夏を元気に過ごす養生法についてご紹介していきます。

■水分補給の徹底

今年の夏の暑さは異常ですので、普段から水分を取る習慣が無い方も水分補給を心掛けましょう。

普段飲むには水や麦茶などのカフェインが含まれていないものがオススメです。甘い物を取り過ぎると逆に喉が渇くように、ジュースや清涼飲料水は水分補給には向きません。

外での作業やスポーツで大量に汗をかく場合は水ばかり飲むと体液が薄まってしまうため、塩分・糖分・ミネラルがバランスよく含まれるスポーツドリンクを選びましょう。

喉の渇きを感じた時にはすでに水分が不足しているサインですので、そうなる前に日ごろからこまめに水分補給を心掛けておきたいですね。

■夏の食養生

暑さや疲れによって食欲が落ちてしまう方も多いのではないでしょうか。

そんな時は意識して夏に旬を迎える食べ物を選んでみてください。夏野菜には水分やミネラル、ビタミンが豊富に含まれ、汗で失われた成分を補給してくれます。

きゅうり、トマト、ゴーヤ、なす、オクラといった食材は料理に彩りを与え、視覚的にも元気にしてくれます。

また疲れている時にお菓子を食べると油分や小麦、大量の砂糖によって余計に胃腸が疲れることも。代わりにスイカ、バナナ、桃、パイナップルなど夏の果物を食べてみるのもオススメです。

■夏バテ予防には質のよい睡眠が大切

東洋医学では五臓の「肝・心・脾・肺・腎」が季節ごとに分けられており、夏は特に「心」に影響が出やすい季節だと言われています。

夏はエネルギーが最も大きくなる季節なので体内で一番の働き者である心が当てはめられています。

心は血液を運んだり、精神や感情を調整する働きがあります。心は働きものゆえに休ませないとオーバーヒートしやすい傾向があり、ストレスや考え事が多い、過労、睡眠不足、汗をあまりかかない…こんな方は注意が必要です。

夏バテというとグタッと分かりやすく疲れている状態をイメージされるかもしれません。

ですが集中が続かない、物忘れやミスが増えた、イライラしやすくなった、突然涙が出てくる、やる気が出ないなども「心の疲労」による夏バテかもしれません。

心身の疲労を取るには質のよい睡眠が重要です。まずは夜の優先順位を変えて睡眠時間を7時間確保できないか行動を整理してみましょう。

7時間が難しければ10分からでも増やすように調整してみてください。最近の睡眠の研究では「量に勝る質無し」と言われており、時間の長さが重要視されています。

時間確保に加えてエアコンによる室温調整をし、通気性に優れた麻や綿素材の寝間着を選び、極力部屋の光は暗く、音は静かにできる環境をつくりより深く眠る環境をつくっていきましょう。

 

夏の暑さはコントロールできませんが、その対処法は私達が選ぶことができます。

夏バテは夏の最盛期から秋にかけて起こりやすい症状です。食事や睡眠といった生活習慣を見直し、それでも疲れがなかなか取れない場合は施術が必要です。

整体や鍼灸はもちろん、東洋医学に基づいた陰陽五行オイルトリートメントも効果的です。今年の夏は長くなりそうですのでケアをして元気に乗り越えていきましょう。

 

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