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四十肩・五十肩 | セドナ整骨院・鍼灸院・カイロプラクティック 公津の杜院の記事一覧
肩関節周囲炎・五十肩 アウトライン
このページで分かる事
「肩関節周囲炎・五十肩の定義」
「肩関節の解剖・機能解剖」
「原因・リスクファクター」
「疫学」
「肩関節周囲炎・五十肩の病態」
「期分け」
「炎症期」
「拘縮期」
「回復期」
「肩関節周囲炎・五十肩の夜間痛」
「理学検査」
「治療」
「肩関節周囲炎・五十肩と姿勢の関係性」
「予後・予防」
「参考・出典」
「鑑別:石灰沈着性と外傷性」
セドナ治療院グループの金子です。
このたびはセドナ整骨院・鍼灸院 公津の杜院のブログへお越し頂きありがとうございます。
今回は五十肩・肩関節周囲炎に関して最新の医療情報と対策に関してのブログを纏めました。少し難しい内容も含まれるかと思いますが、皆様のお悩みに解決に少しでもお役にたてると幸いです。
江戸時代の書物・俚言集覧(りげんしゅうらん)にはじめてあらわれた言葉であり、そのなかに「長命病という」との一節もあります。実際「長い人生のうちには肩が痛くなることもあるさ」との意味合いでお話されることが多く、また「そのうち治るものさ」という意味も含んでいるとの事です。ですが、そのうち治るさでは困ってしまいますよね。
なぜ、今回五十肩・肩関節周囲炎に関して取り扱ったかというと、あまりにも情報が乱立しているからです。
数ある健康上の愁訴のうちでも肩周囲の愁訴は、男性で第2位、女性で第1位(厚生労働省2019年国民生活基礎調査)であり、それだけお困りの方が多いのにまとまった情報がなかなかないのが現状です。
例えば「名称」に関してもいつ日本国内でも参考書内での名称、海外を見渡すともっと多くの名称が使われて至りします。
また「五十肩って動かした方が良い!」という情報もその方の病態によっては一部、間違えです。五十肩・肩関節周囲炎には動かしてはいけないタイミングが存在します。逆に積極的に動かした方が良いタイミングがあるのでその際は積極的に動かすのをお勧めしております。
教科書的に一概に、全てとは言えないのが難しい所ですので、その辺りをプロである私達が見極めていく事が何よりも患者様を回復に導く近道だと切に感じます。
五十歳前後に起こる原因がよくわからない肩周辺の痛みと可動域制限を主症状とする病態を日本では「肩関節周囲炎」「五十肩」「年齢肩」「疼痛性肩関節制動症」「凍結肩」と呼びます
英語圏ではAdhesive capsulitis(癒着性関節包炎)、Fozen shoulder(凍結肩)、Scapulohumeral periarthritis(肩関節周囲炎)など世界中で決まった呼び方、統一性ないとされています。
好発年齢→40代~70代に好発、重症度はあれど少なくても8割以上の方が罹患すると言われている
有病率→2~5%と言われている
肩関節可動域→可動域制限を有している症例の約6割は周囲炎(腱板周囲病変が約3割)と言われている
患者さんからの訴えとしては以下のようなものが代表的である
「肩関節がかたまって手が挙がらない」(可動域制限)
「じっとしていても痛い」(安静時痛)
「夜、痛くて眠れない」(夜間痛)
「髪を結ぶことが痛くてしづらい」(後頭部に手が回らない:結髪動作)
「エプロンの紐を縛る時に痛くてできない」(結帯動作)
・リスクファクター→糖尿病、甲状腺疾患、血中脂質高値と代謝、内分泌、血液内分泌系などで発症率が上昇すると言われている
・原因→デスクワークによる罹患が多く、上肢を使用したハードワークよりも運動不足に陥り筋力低下が起こるデスクワークの方が原因になりうる(明確な受傷起点が存在する場合は別の症状名・病名になる可能性がある)
・回復するまで:文献によると疼痛、可動域制限の順で完全回復していくまでに「12~42か月」とされている
・関節可動域:肩関節の形状に着目した時に「外旋」方向への可動域が健側に比べて有意に低下している場合は肩関節周囲炎、五十肩を罹患するリスクが高いと言われている
・狭義の肩関節は上腕骨頭と肩甲骨関節窩がつくる球関節である肩甲上腕関節(一般的な肩)であり運動範囲が非常に大きな多軸性の球関節である。
・広義の肩関節は以下の解剖学的関節・機能的関節の5つの関節に分類されるう。
解剖学的関節(関節包や軟骨などで覆われている):「肩甲上腕関節」「胸鎖関節」「肩鎖関節」
機能的関節(関節構成体を持たないが機能的に関節のような役割をしている):「肩峰下関節(別名:第2肩関節と)・肩甲胸郭関節」→肋骨なども関節のひとつと捉えている
・肩関節複合体は可動範囲が大きい為、骨同士の連結部位が少ない構成であるその為、他の関節以上に筋肉や腱、靭帯などの軟部組織に負担がかかりやすい。
・肩関節関節の関節形状、特徴として重力方向に掛かる上肢の重みを常に支えてるいる関節である事(膝や足首の関節は体重が垂直方向に掛かる荷重関節と呼ばれる)、また広い可動域を獲得する為に関節唇(かんせつしん)と呼ばれる関節窩〔の縁を取り巻くようについている線維性の軟骨で、関節の安定性を助けている。
・明確な原因があっての受傷ではなく関節を構成する骨・軟骨・靭帯や腱などが退行性変性(老化)して肩関節周囲の組織に炎症が起きる事。
・滑液包や関節包が癒着すると病態が悪化し可動域制限を起こしやすくなる夜間痛・運動時痛・可動域制限が代表的な訴えである。
凍結肩の定義と分類※2
一次性凍結肩[primary frozen shoulder] 先行する疾患や関連する病態の認められないもの(2.5~26%)
二次性凍結肩[secondary frozen shoulder]
Zuckemanらによる拘縮肩の分類(2011)
➀肩関節に原因があるもの:腱板炎・腱板断裂・上腕二頭筋長頭腱炎・石灰性腱炎
②肩関節から離れた部位に原因があるもの:乳腺手術・頚椎症・胸壁腫瘍・脳血管疾患・上腕骨骨幹部FX・肩甲胸郭関節の異常・肩鎖関節炎・鎖骨骨折
③全身性:糖尿病・甲状腺機能亢進症・低下症・副腎皮質機能不全(4.3~38%)
患者様の訴えの多くに「肩が上がらない」というものが多くあります。そのように感じると肩関節周囲炎・五十肩ではないかというように心配されますが、肩が上がらない症例は他にもあります。もし下記に該当する場合、まずは医科での画像診断をオススメしますので参考にされて下さい。
◇石灰沈着性腱板炎(肩関節の中に石ができる)
・安静にできる姿勢や時間がない
・涙が出る程の強い痛みを感じる
◇腱板断裂(肩関節を支えている筋肉が切れる)
・痛みではなく、力が入りずらく肩が上がらない
◇外傷性(ケガ)
・最近の2週間で明確に肩をぶつけた
・近い記憶で転倒などで手を付いた記憶がある
・肩関節周囲炎には、状態に合わせて「炎症期」「拘縮期」「回復期」の3つの病期に分類される
・症状、症状経過も治療方針、内容も同じ肩関節周囲炎・五十肩でありながらもそれぞれの期で異なる事が本症例の最大の特徴(後述)
・別名称として、
炎症期→急性期、凍結期、疼痛痙縮期
拘縮期→慢性期
回復期→寛解期
以上の名称があげられる、以下、名称は「炎症期」「拘縮期」「回復期」の3つで説明
・肩周囲の炎症が強く、肩関節周囲の痛みがとても強い時期です。何もしてなくて痛い、じっとしていても痛いと言う「安静時痛」を伴い、就寝時の痛みや寝返り時の痛みを伴う「夜間痛」を伴うのが特徴です。
・この期間では「どこが痛いのかわからない」程、どの動きでも肩全体への痛みがあり、安静を最優先させる時期でもあります。
・患者様の訴え方として「広い範囲でこの辺りが痛む」というピンポイントではなくエリアサインでの訴えが特徴的です。
・この炎症期での肩部周囲への高強度の積極的な介入は炎症を再燃させるリスクを伴います。この炎症期の期間や疼痛が強くなれば成る程、後の拘縮期や回復期の期間も後ろに伸びると言われています。
・夜間痛の対策としてバスタオルやクッション、枕を使った睡眠姿勢を取る事で当院では最低3時間の睡眠目標を設けます(中途覚醒が続くと自律神経のバランスが崩れ肩関節の回復だけでなく、全身状態の低下に繋がるためにです) ※睡眠姿勢は後述
・拘縮:「ケガや病気などで関節を動かす機会が減少した時に、関節が硬くなりその結果関節の動きが制限された状態の事」※4
・炎症期後の期であり強い疼痛が安静により少しずつ軽快してきた後、肩関節の可動域制限が起こっていた分、拘縮が起こります。
・拘縮期になると痛みの部位が少しずつハッキリしてくる事で「狭い範囲でこの辺りが痛む」というパームサインでの訴えが特徴的です。
・炎症期にみられる安静時痛、夜間痛は落ち着いてくる傾向があり、患者様本人の訴えとしては「痛みはあるが痛みの質が変わってた」と表現される印象があります。
・拘縮期では炎症によって動きの固まった肩関節を「少しずつ動かし始める」タイミングになります。
※しかし、突然、全方向に可動域を獲得しようとするエクササイズやトレーニングは炎症の再燃のリスクを伴います。担当の先生と相談の上、まずは「痛みの少ない範囲内・角度」で日常生活に戻す事をメインに行っていきましょう。焦りは禁物です。
・回復期は前の2期を経て、積極的な介入を行っていく期となっていき、自動運動も他動運動でも痛みを伴いながらも可動域制限を改善させていきます。
・回復期になると痛みの部位がかなりハッキリしてくる事で「ピンポイントでこの辺りが痛む」というフィンガーサインでの訴えが特徴的です。また夜間痛の殆どが消失します。
・前の2期でどれだけ炎症をコントロールしたかで回復にかかる期間、可動域や筋力回復までの期間に差が生まれる
多くの患者様のお話を聞く中でお伺いするのが「夜間痛」ですが明確な要因は完全には解明できていないのが現状です。ただ大きく関係していると言われているのが➀肩峰下圧の上昇、②上腕骨内圧の上昇の2つが関係している事があげられます。
➀肩峰下圧の上昇
夜間痛の症状において烏口肩峰靭帯下の圧が有意に高いという事は広く知られています。肩峰下圧は炎症や肩関節の挙上において関節内圧と連動している事が知られます。
②上腕骨内圧の上昇
夜間痛を有する症例では上腕骨頭内圧が上昇していることが計測されています。体位による内圧の変動と加圧による症状の再現実験から骨内の血流変動が関係しています。
前述したように肩関節周囲炎や五十肩では比較的多くの患者さまに夜間の痛みが伴う傾向にあります。基礎的な病態だけでなく寝返りや睡眠の姿勢も大きく影響しております。
ここでは肩関節周囲炎・五十肩の症例に対する効果的な睡眠姿勢についてのお話をさせて頂きます。
効果的な睡眠姿勢は大きく分けて2つです。また睡眠時に行った方が良い対処と意味付けは以下の通りです。
➀まずは「3時間の睡眠をとる事」を意識しましょう※7
人の睡眠サイクルはレム睡眠とノンレム睡眠に分かれ、この二つは90分のタームで回るとされています。つまり3時間というのはこのレム睡眠とノンレム睡眠が1タームずつが回る事を指します。症状の回復には自律神経の働きは欠かせません、夜間痛に悩まされていても3時間の睡眠時間を確保する事で体は最低限、回復する方向へ向きます。
②強制的に寝返りをうたなくする
夜間痛は寝返りの際に体幹部と上肢が離れ肩部にストレスが生まれ疼痛として現れます。今回紹介するこの方法は3時間以上寝れるようになったり、夜間痛が軽減するようであれば後に紹介する睡眠姿勢を取りましょう。
この方法はあくまでの上記した通り、全身状態の回復を目的に初期の疼痛段階で行います。
その方法とは強制的に寝返りをうたなくするという方法です。
睡眠姿勢は患側(痛みのある側)が上に横向き、まずはそのまま背中に壁が付くようにします(寝具の移動が必要な場合はお気を付けください)
そしてお腹側には毛布などを大きく丸めた物(ロールケーキ状)は抱きかかえるような姿勢になります。
壁と毛布の間に挟まれるような形になる事で短い時間にはなりますが強制的に寝返りをうたなくする事が可能です。痛みが落ち着いてきたら以下の方法を試してみましょう。
③仰向けでの睡眠姿勢
・用意する物:バスタオル、クッションなど
・患側(痛みがある側の上肢)側に壁がある事が望ましい
・初めに仰向けでお腹の上にタオルを載せます(高さは10Cm以上が好ましいです)
・その上に患側(痛みがある側の上肢)を載せるようにします:腕を三角巾で釣ったポジション
・肩は床から30~40度になるポジションが好ましいのでこの角度になるまで肘から二の腕の後ろにタオルないしクッションを詰める
・大きく深呼吸をして肩から腕の力を抜くようにする
④側臥位(横向き)での睡眠姿勢
・用意する物:バスタオル、クッションなど
・初めに横向きで体幹と上肢の間にバスタオルないしクッションを入れます(角度は15~20度が好ましい)
・肘は90度屈曲し、手掌部が床方向に落ちるように内旋していきます。
・内旋の角度は体幹に対して30度ぐらいが好ましいとされています
・約30度の角度で止まるように枕やクッションなどを腕の下に入れてます。
・大きく深呼吸をして肩から腕の力を抜くようにする
上記、二つの睡眠姿勢は写真を参考にされて下さい。
共に肩の角度は前側(屈曲方向に30度)、横側(外転方向にに30度)、また内旋は体幹に対して30度ぐらいが一番、肩関節部への圧力が減る角度だと言われています。この角度を1つの参考にされて下さい
・Drop Arm Sign
・棘上筋テスト
・棘下筋テスト
・Lift-offテスト
・Painful Arc Sign
・インピンジメント徴候(Neer法)
・インピンジメント徴候(Hawkins法)
・インピンジメントテスト
その他あり
※肩関節は上記の理学検査以外にも多くの徒手療法が存在します、目的に応じて徒手検査を使い分ける事で正確な症状の把握と病態評価に繋げていきます
※理学検査や徒手検査には「感度・特異度」というものが存在します。どの検査項目では感度を見るか、はたまた特異度を見るかは検査によって違います。
※肩関節は屈曲/伸展、外転/内転、外旋/内旋というそれぞれがついになる動きが複雑に絡み合い大きな可動性を有しています。これらの運動は肩関節周囲の筋、腱、靭帯などの軟部組織により安定性と運動性を有しているという関係性がある事から肢位の変化、関節の角度の変化により動きの制限因子や疼痛部位を絞り込む事が可能になります(炎症が肩関節全体に大きく波及している場合はこの限りではない)
※上記の肢位・角度を1st 2nd 3rdポジションと呼びます。
◇整体
・当院の施術では「肩が痛い」からと言って、必ずしも肩だけを見る訳ではありません。
・肩関節の運動には姿勢的なバランスの崩れの代償、骨盤や腰部、胸部などからの運動連鎖の破綻による影響も大きい為、時には足首の関節からも診ていく事があります。アライメント、姿勢不良を改善しながら肩関節の施術も行っていきます。
◇鍼灸
・人間の肩関節は360度近い可動域を獲得する為に、その多くの動的安定性を筋肉や腱・靭帯などの軟部組織に依存しています。
・肩関節の解剖学的構造上、重力にのっとり上肢の重さが常に牽引ストレスとなって肩関節に掛かります。
・特に炎症期と拘縮期では可動域制限もある為、安静体位で施術が可能な鍼灸治療は周りの筋線維を緩めるよう痛みが強い場合に非常に効果的です。(
・回復期では拘縮してしまった繊維や硬結ができている筋肉に向けて鍼灸治療を行う事で、鍼を打った周囲の筋血流量やリンパ液の循環、化学伝達物質などの影響で筋拘縮の改善、最終可動域での動作痛の緩和が期待できます。
◇メディセル:皮膚を直接吸引することによって筋膜の相互干渉を減少 ※5
骨、腱、筋肉への様々なアプローチ、マッサージ等の手技、様々な健康機器しても『なかなか改善しない』という場合には筋膜の癒着が原因と考えられていす。
・メディセルは炎症期~回復期の全ての期で使用可能で血液やリンパの循環をよくし、正常な身体の機能をいち早く取り戻し、安全かつ画期的な療法です。
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メディセル:筋膜リリースって何??
◇メディセルケア3つの効果 参照MJ CAMPNY https://www.mj-company.co.jp/about/
1. 痛みを和らげる
皮下の組織間の隙間が狭くなることによりリンパ液が滞って神経を刺激し痛みを引き起こします。
メディセル療法では皮膚を吸引し吸い上げることで痛みを誘発している神経への刺激を緩和することができます。
2. 血液やリンパの循環を良くし、むくみを改善する
血液やリンパ液の流れが悪くなると、うっ血状態となり神経を圧迫します。この流れを良くするために、メディセル療法によって皮膚を吸引することで、皮膚とその組織間の隙間を広げ、局所に溜まっている血液やリンパ液の循環を改善することができます。循環が改善されることでむくみが解消され、むくみにより引き起こされる不定愁訴を改善することができます。
3. 筋肉の機能を正常にする
スポーツなどによるケガ、障害、使い過ぎによって痛めた筋肉を治すということです。どなたでも筋肉が固くなり身体を動かしにくくなったことがあるでしょう。久しぶりの運動で全身が痛くなった経験もあると思います。メディセル療法により、伸び過ぎた筋肉や縮みづらくなった筋肉を元に戻したり、弱っている筋肉を強くする効果があります。
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◇テーピング(固定・サポート)
・人の腕の重さは全体重の6%程と言われていますので約50キロの人で大体3-4kgですね。五十肩のテーピングの目的は腕の重みを軽減させると同時に、動きが悪くなっている筋肉のサポート、場合によっては本当の「痛みの原因」となる箇所にテーピングを張っていきます
・炎症期に多く使用する事がありますが活動性が落ちている筋肉に発布すると稀にカブレや赤みが出る事があります。炎症期には個人的におススメしていますのは三角巾です。三角巾!?腕を釣るの?と驚かれ方も多いかと思いますが、腕の重みを免荷し簡易的に着脱が可能である事、また一日の内、短い時間でもそれが出来ていると回復に更に一歩近づきます。
※1 理学療法診療ガイドライン
※2 関節外科(2017) 凍結肩の最新の知見と治療法
※3 足立慶友整形外科 コラム一部参照 https://clinic.adachikeiyu.com/1179
※4 ミナト医科学株式会社
https://www.minatomed.co.jp/station/contracture/#:~:text=%E6%8B%98%E7%B8%AE%E3%81%AF%E3%80%81%E3%82%B1%E3%82%AC%E3%82%84,%E3%81%A8%E8%A8%80%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
※5 MJ CAMPNY https://www.mj-company.co.jp/about/
※6 高橋友明ら:腱板損傷に対する的確・迅速な臨床推論のポイント.理学療法No.28(1):103-107,2011
高橋友明ら:腱板損傷の理学療法.理学療法 No.23(12):1611-1616,2006
西川仁史:肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)の理学療法.理学療法 No.23(1617-1626,2006 ※7スイミンネット https://www.suimin.net/words/
こんにちは!
セドナ整骨院・鍼灸院 公津の杜院の篠原です。
今回はリトルリーガー肩についてです。
成長期の少年に多い、誤ったフォームでの投げ過ぎによって痛みを訴えることが多いケガです。
骨を形成する軟骨(成長軟骨)がありますが、軟骨は骨に比べて強度が弱く、投げ過ぎによるストレスで損傷しやすい組織です。
リトルリーガー肩とは、肩に近い方の上腕骨の成長軟骨の炎症や骨端線離開(軟骨が剥がれてしまう)が起こって痛みが表れるスポーツ障害です。
放置しておくと痛むだけでなく成長障害にも繋がる可能性もあるので要注意です。
好発する年齢は10~15歳の投手です。
※小学校高学年から中学校の野球少年の肩の痛みでは第一に考えられる症状です。
下記に当てはまる方は特に気を付けましょう。
・身体ができていないうちから何十球も毎日投げている
・子供が疲れていたり、自覚はなくとも肩や肘の筋肉がパンパンになっている状態での投げ過ぎ
・肩の開きが早くリリースポイントが早い
・肘が下がりやすい
・股関節や足首が固く下半身主動で投げられていない(手投げ)
・小手先の動きで変化球を投げている
など
~症状~
・投球時、投球後の肩の痛み
・痛いので投げるのが怖い
・熱感
・投げない時は痛くない
などが主な症状です。
まず投球を中止し安静にすることが大切です。
安静にしている間に動かしたときの痛みが減ってきたら、肩周辺のストレッチングと肩関節の可動域訓練を少しずつ始めていきます。股関節が固い場合は一緒にストレッチングを行います。
徐々にボールを使った練習などをしていき肩周辺の筋力訓練をしていきます。まだ身体も大人に比べて大きくないので、無理な運動は避けたほうが良いです。
小さい時に痛めたまま運動を続けた場合、高校生・大学生になったときに大きな怪我の要因になってしまう可能性があります。
そうなってからでは遅いので今のうちからしっかりケアをし、投げる動作以外の運動をお勧めします!
当院では背骨や骨盤の骨格を矯正し、肩や股関節の可動域を広げて投球しやすい身体をつくっていきます。
またはメディセルという筋膜リリースの機械を使用して肩周りを柔らかくしたり、鍼施術で炎症を抑える施術も有効です。
公津の杜院の金子院長と自分は野球経験者ですので、怪我の悩み相談も勿論ですが野球動作に関しての知識もありますのでお気軽にご相談ください!
~SNSでも情報を発信しております~
こんにちは!
セドナ整骨院・鍼灸院 公津の杜院の篠原です。
今回は四十肩・五十肩についてご紹介します。
四十肩・五十肩は別名・肩関節周囲炎と呼ばれます。皆さん、肩こりと誤解しやすいですが肩こりは筋肉の疲労から筋肉の酸素不足→血液循環が悪くなり老廃物が溜まりやすくなったせいで肩の重さや違和感が感じられるんですね!
一方、四十肩や五十肩は肩の炎症です。肩関節を支える回旋筋腱板・ローテーターカフと呼ばれる深部の筋肉(インナーマッスル)が萎縮して腕を支えられなくなったり、逆に使い過ぎにより切れてしまうことから始まります。運動不足や猫背などの姿勢不良から起因することが多く、デスクワークで運動習慣がない方は要注意です。
下記のような症状に当てはまる箇所が多いと四十肩・五十肩の可能性が高いですね。
・きっかけは無いが、痛みや肩の動きの悪さが出始めた
・症状が1週間経っても治まらない
・安静にしていても痛みがある
・寝るときに痛みが強くなる
・肩だけでなく腕の方にも痛みがある
・手が背中に回らない
・髪を洗うのが難しい
・服を着る為に腕を上げるのが辛い
・痛みが治まったが腕の動きが悪い
痛みのある炎症期は冷やすことが大事になってきます。ですが、痛みは無くなったが肩の動きが悪い拘縮期は逆に温めてあげて血液の循環を促進させることが大事です。
放っておくと日常生活が不自由になるばかりでなく、関節が固まってしまい動きにくくなることもありますのでストレッチや振り子運動を使い筋肉を使ってあげることも治療の一つです。(痛みが無くなった時から)
ご自宅で出来ることもたくさんあります。放置せずに早期からしっかり治していきましょう!
私達が皆さんのお力に必ずなりますのでお気軽にご相談ください。
~SNSでも情報を発信しております~
https://www.facebook.com/sedona.koudunomori/
https://www.instagram.com/sedona_kozunomori/
こんにちは、セドナ整骨院の金子です。
突然起こる激痛と共に肩が上がらなくなる症状…いわゆる四十肩・五十肩。
40から50代の年代の方に多いことからこう呼ばれていますが、20代でも80代でも起こります。
このつらさ、患ったことがある方ならお分かりになると思いますが、とにかく痛いんです。。
ひどい場合ですと少しでも腕が動くとビキッと来てうずくまってしまうほど。まさに痛風の肩バージョンのようなものですね。
当院で診ている中で多い原因としてはやはり運動不足です。
日常生活で肩を動かすことって頭を洗う、ドライヤーかける、洗濯物を干す、つり革につかまる・・・以外はほとんどないんですよね。
足より使用頻度が低い分、意識して使わないと肩周辺の筋肉はあっという間に落ちていってしまいます。
肩の筋肉は腕を常に支えています。腕(上腕、前腕、手)の重さは体重の約6%と言われています。なので体重が50kgだったら腕の重さは3kgもあります。男性ならもっと重いですね。
常に3kgのものをぶら下げている状態でどんどん筋肉が落ちていったとすると・・・いつかは筋肉が耐えきれなくなって切れてしまいます。
これが突然起こる四十肩・五十肩の原因の多くを占めています。
更にゆがみや姿勢不良などによって肩こりがあり、首や肩周辺の血流が悪かったとすると、筋肉はこわばってしまい余計に切れやすく、そして治りにくくなります。
・デスクワーク
・運動不足
・肩こり
この3拍子そろっている場合は肩を痛めるリスクが高くなっています。
一般的にはシップと痛み止めで治していくと痛みがなくなるまで1,2年はかかると言われています。運動療法を行わなかった場合、痛みは取れたものの関節の可動域がなかなか戻らないということも多いため予防が大切です。
日常でできる予防としましてはやはり肩を動かすこと。
肩は本来大きい可動域を持った関節です。なのでなるべく大きく使うことが大切です。
このように前後・左右・上下色々な方向に伸ばし、日ごろから血の巡りを意識しましょう。
ジムに行っている方でしたら肩や背中周りの筋トレも予防に効果的です。
主なトレーニングと働く筋肉はこちら
・ショルダーシュラッグ⇒僧帽筋
・ベンチプレス(チェストプレス)⇒大胸筋、上腕三頭筋、三角筋
・ショルダープレス⇒三角筋
・ラットプルダウン⇒広背筋
・ロウイング⇒広背筋、菱形筋、僧帽筋
・アームカール⇒上腕二頭筋
などなど…
トレーナーに組んでもらうのもよいですし、相談していただければお身体をみて私が組むこともできます(^^)
当院では四十肩・五十肩に特化した施術も行っています。
お困りでしたら気軽にご相談くださいね。
セドナ整骨院・鍼灸院・カイロプラクティック
成田市公津の杜2-14-1 セキードセキ1F
0476-27-3949
ある日突然、激痛とともに腕が上がらなくなる・・・四十肩・五十肩の代表的な症状ですね。
正式名称は肩関節周囲炎といい、関節の周りで筋肉や靭帯などが炎症を起こしてしまっている状態です。
40代、50代の方に多いことから四十肩・五十肩と呼ばれます。ここでは便宜上「四十肩」と呼んで解説していきます。
四十肩で多いのが最初に書いてあるように突然激痛と共に腕が上がらなくなるという症状です。
これは多いのが肩の筋肉が腕の重さに耐えられず切れてしまった状態です。
運動不足や姿勢不良によって筋肉がうまく使われずにいることで筋肉が萎縮していき最終的に切れてしまうんです。
そんなに使っていないのになぜ・・・?と仰る方も多いのですが
筋肉は使い過ぎでも使わなすぎでも切れてしまいます。古いロープなども劣化するとブチッと切れてしまうのと似ています。
四十肩は普段の激痛もつらいのですが、何より夜間痛と言って寝ているときまで痛いのが特徴です。
特に仰向けで寝たり、寝返りなどで強く痛みます。ひどいとジッとしていもジンジン・ズキズキと痛んできます。
これは肩の中で炎症が起きていて、仰向けになると腕の重みで炎症部を引っ張ってしまうことで刺激をしてしまうからです。
また炎症が起きることで充血や腫れが発生し関節の中の圧力が上昇します。
血液などが肩から出ていく量より入ってくる量が上回ることで関節の中が液体で満たされていきパンパンになります。
これがジッとしてても痛い原因なんです・・・
四十肩は一度なると自然治癒まで1年~2年ほどかかると言われています。
炎症が起きている期間を短くすればするほど回復までの期間が短くなります。
当院での四十肩の施術
鍼やお灸の刺激によって筋肉をゆるめ神経の過剰な興奮を抑え、血行を促進して回復を早める目的で行います。
特に炎症期での痛みが強い場合や、筋肉が固くて動きが悪いといった時に使います。
四十肩は肩単体の問題ではなく、姿勢や肩甲骨・鎖骨の位置なども重要な要素となります。整体によって背骨や骨盤を整えることで肩の負担が減り可動域の改善が増え、回復も早くなります。
筋肉の表面には「筋膜」という組織があるのですが、筋膜が固まっていたり組織に癒着を起こしていると痛みや可動域制限の原因となります。
筋膜ローラーとは全く別物の専用機械を使って施術をします。整体や鍼灸と組み合わせて施術を行うことで回復を促します。
関節は炎症が起きている時以外は積極的に動かす必要があります。
痛みがあるからと動かさないでいると筋肉が萎縮したり、関節の中の癒着が起こりやすくなります。
四十肩においては痛みのピークを越えた段階でストレッチやリハビリ的な手技で色々な方向へ動かして可動域を出していきます。
いかがでしたか?四十肩は自然軽快の場合は年単位でかかりますので、回復のスピードを早くするには早い段階でケアを受けることが大切です。
お悩みの方は早めにご相談くださいね
お問い合わせはLINEから!
セドナ整骨院・鍼灸院公津の杜院
千葉県成田市公津の杜2-14-1セキードセキ1F
院長金子竜太