- Blog記事一覧 -鍼灸 | セドナ整骨院・鍼灸院・カイロプラクティック 公津の杜院の記事一覧

鍼灸 | セドナ整骨院・鍼灸院・カイロプラクティック 公津の杜院の記事一覧

疲労の原因と当院での施術

2024.07.15 | Category: 自律神経失調症,鍼灸

こんにちは、セドナ整骨院・鍼灸院公津の杜院の金子です。

当院でも多くのご相談をいただく「疲労感」。体が重だるく、やる気が出ないけど動かなければならない…そんな思いをかかえながら日々頑張っている方も多いのではないでしょうか。

疲労の原因はただ単に働きすぎというだけではなく、実は様々な原因が複雑に絡み合っていることがほとんどです。

今回は疲労の原因についてご紹介します。(病気や自己免疫疾患にに由来するものは除外しております)

代表的な疲労の原因

①自律神経の乱れ

自律神経が乱れる大きな原因のひとつが「ストレス」です。

ひと口にストレスと言っても幅広くあり、精神的なストレス、身体的なストレス(長期のコリや痛み、疲れ)、化学的なストレス、生活習慣によるストレス、環境によるストレスなど様々です。

精神的ストレス:人間関係の悩み、イライラ、不安感など

身体的ストレス:コリや痛み、シビレ、筋肉の緊張、過労など

化学的ストレス:栄養の過不足、タバコ、アルコール、添加物、化学物質など

環境的ストレス:温度、湿度の変化など

めまい、頭痛、不眠、のぼせや冷え、動悸、目やノドの乾き、強いイライラや不安感などがある場合は自律神経の乱れを疑います。

 

②睡眠不足

十分な睡眠が取れないと体の回復が追いつかず、慢性的なだるさや重さを感じるようになります。

寝起きですでに疲れている、どこでもすぐ寝られる、いつまでも寝られるという方は睡眠の質や量が足りていない証拠です。

個人差はありますが 睡眠が6時間未満、途中で何度も目が覚める、起床と就寝時間がバラバラ、寝る前にスマホやパソコンをよく使う…こんな方は注意が必要です。

 

③糖質の取りすぎ

過度な糖質は血糖値の乱高下を招いたり、糖の代謝で他の栄養素が消費されることで疲労の原因となります。これは空腹状態から甘いものを取ると急激に血糖値が上がり、それを感知して血糖値が下がるホルモンが大量に分泌されて急激に血糖値が下がる「血糖値スパイク」という現象です。

血糖値の上がり方が緩やかな食品を「低GI値」食品と言います。ドーナツやパン、ジュースなどは血糖値の上がりが急なのに対し、バナナ、ヨーグルト、さつまいも、そばといったものは同じ炭水化物でも上がりが緩やかな低GI値食品に分類されます。気になる方はぜひ詳しく調べてみてください。

血糖値とはまた別に糖分の取りすぎは体内の「糖化」を招き疲労のもととなります。

米、麺、小麦、お菓子の食べ過ぎやジュースの飲み過ぎに気を付け、バランスを意識したメニューを取りましょう。特に小麦の取りすぎは胃腸の消化にも負担となります。

 

④運動不足

過労状態の方はまずは睡眠や休息が優先ですが、体力は残っているけど運動不足という方はまずはウォーキングやストレッチから始めてみましょう。

特に寝る前に5~10分ほど、深呼吸をして心を落ち着かせながらストレッチをすることで心身が緩み、睡眠の質が高まります。結果的に寝起きがスムーズになり、活力のある状態で1日過ごすことができるという好循環が生まれます。

ウォーキングは血行を促進し、ストレッチは血液の通り道が広がり老廃物の回収に役立ちます。積極的に階段を使ったり、少しの距離なら歩いてみたりと生活の中での運動も取り入れてみてください。

運動によって疲れが増すという方は体力が無いことが原因かもしれません。少しずつ身体を動かして体力をつけていきましょう。

 

さいごに

疲労は誰しもが感じたことがある非常にありふれた不調のひとつです。だからこそ軽視されがちな不調でもあります。

当院では疲労に対して整体、鍼灸による自律神経調整を行います。特に背骨や骨盤のゆがみや筋緊張は血流を低下させ慢性的な疲労の原因となります。

施術に加えて正しい睡眠のコツや効果的な深呼吸の方法、姿勢の作り方、簡単にできるセルフケアや自律神経を整える注意点などもお伝えしていき、生活習慣を変えていくお手伝いをしています。

 

大きな不調も最初は疲労や筋肉の張りから始まります。だるさや重さは脳が休みたがっているサインですので、無理をすれば当然心身ともに壊れてしまいます。

将来の健康のためにもいまのうちからケアの習慣をつけていきましょう!

お問い合わせは気軽にLINEから!

 

セドナ整骨院・鍼灸院 公津の杜院

千葉県成田市公津の杜2-14-1セキードセキ1F

院長 金子

鍼灸施術についてご紹介します

2024.07.13 | Category: 鍼灸

こんにちは、セドナ整骨院・鍼灸院公津の杜院の伊藤です。

今回は鍼灸施術についてご紹介します!

鍼灸の基本

鍼灸は古代中国に起源を持つ伝統的な施術法で、数千年にわたって受け継がれてきました。鍼施術は非常に細い鍼を特定の経穴(ツボ)に刺すことで、体のエネルギー(気)の流れを調整し、自然治癒力を高めることを目的としています。
一方でお灸は「もぐさ」という植物の葉を乾燥させたものを燃やし、その熱をツボに与えることで効果を発揮します。

どちらも共通するのは身体に対して外側から刺激を入れて、身体が本来持つ「自然治癒力」を引き出すというところです。

ケガをすると「治れ~!」と念じなくても勝手に回復していくのは自然治癒力の作用です。鍼灸による刺激によって身体に微細なキズつけることで身体の修復・回復機能を促進し、その過程で痛みや不調を癒してくれるのです。

鍼灸の効果

1.痛みの緩和:
鍼灸は腰痛や肩こり、関節痛、頭痛、生理痛などの慢性的な痛みを和らげることを得意としています。鍼や灸が神経系に働きかけることで、血の巡りが促進し痛みを抑えるホルモンの分泌が促されます。

2.ストレスの軽減:
鍼灸はリラックス効果が高く、ストレスや不安を軽減する働きがあります。皮膚からの刺激は脳に伝わり、自律神経の働きを整えたり幸せホルモンとも言われるセロトニンやオキシトシンが分泌され、心身のバランスが整えることができます。

3.自律神経バランスの調整
前述のようにホルモン分泌を促したり、筋肉が緩み緊張が取れることや、呼吸が深くなる作用など様々なものが組み合わさり自律神経のバランスが整いやすくなります。当院でも自律神経失調症やパニック障害などの方にも鍼灸を行うことがよくあります。

4.免疫バランスを整える
鍼灸は免疫系にも働きかけ、風邪やインフルエンザの予防、アレルギー症状の軽減にもよい影響があります。自己免疫疾患による痛みや疲労の緩和にも役立ちます。

鍼灸についてよくある質問と回答

Q. 鍼は痛いですか?
A. 少しチクッと感じることがあります。ですが鍼で使用する針は非常に細く、通常の注射針よりもはるかに細くできており、また刺激が柔らかくなるよう鍼の先端は丸くなっています。当院では小学生から80代のご年配の方まで幅広く受けていただており、初めての方でも施術中にリラックスして寝てしまう方も多くいらっしゃいます。

Q. 施術時間はどれくらいですか?
A. 初回はカウンセリングや検査を含めると、約90分程度かかることがあります。2回目以降は症状にもよりますが60分ほどかかります。

Q. 鍼灸施術の頻度はどのくらいが理想的ですか?
A. 症状や個々の健康状態により異なりますが、急性の症状には週に1~2回の施術が推奨されます。慢性的な症状の場合は、最初の数週間は週に1回、その後は2週間に1回程度が一般的です。具体的な施術計画は個別にご相談ください。

Q. 鍼灸は安全ですか?
A. 鍼灸は国家資格を持った専門家が行うため安全な施術方法です。当院では清潔な使い捨ての鍼を使用し衛生管理を徹底しています。

Q. 鍼灸施術を受ける際の注意点はありますか?
A. 施術を受ける前には十分な水分を摂り、食事は軽めにしておくことが推奨されます。また施術後はなるべくリラックスし、過度な運動やアルコールの摂取は控えるようにしてください。

まとめ

鍼灸は体と心のバランスを整え、自然治癒力を高める効果的な施術です。痛みの緩和からストレスの軽減、免疫バランスを整えたり、自律神経のバランスを整える働きが期待できます。

当院では心地よい鍼灸や整体による根本へのアプローチ施術を行っています。不調が出る前の予防にもとてもオススメですのでご興味のある方はご相談ください。心身共に健康な状態を一緒に目指していきましょう!

 

お問い合わせはLINEから気軽にどうぞ

 

セドナ整骨院・鍼灸院公津の杜院

千葉県成田市公津の杜2-14-1セキードセキ1F

鍼灸師 伊藤

自律神経の乱れからくるめまいと鍼灸

2024.05.17 | Category: 自律神経失調症,鍼灸

1. はじめに

めまいに悩んでいる方々にとって、その原因や改善方法を見つけることは大きな課題です。この記事では、めまいの原因が自律神経の乱れである可能性について解説し、鍼灸治療がどのようにその症状を改善できるかを詳しく紹介します

 

2. めまいの原因について

めまいとは、頭がふらついたり平衡感覚が乱れる感覚(フワフワめまい)や、回転するような感覚(グルグルまめい)を感じる症状です。

一瞬フラッとする感じがするものから起き上がることや立っていることが困難なめまいもあります。時には日常生活に大きな支障をきたすことがあります。

めまいを引き起こす原因は多岐にわたります。内耳の障害、血圧の変動、ストレス、さらには生活習慣などが考えられます。

自律神経の乱れもまた、めまいの大きな原因の一つです。病院で「異常なし」と言われるめまいは自律神経と関連していることが多くあります。

 

3. 自律神経とは?

自律神経は交感神経と副交感神経の二つから成り立ちます。交感神経は活動時に働き、副交感神経は休息時に働きます。

この二つは身体の生命維持装置のようにバランスを取りながら24時間働いています。これらのバランスが崩れると体に様々な不調が現れます。

自律神経が乱れることで起こる代表的な症状はめまい、不眠、疲労感、動悸、消化不良、頭痛などが現れます。

自律神経を乱す4つのストレスについてはこちら

睡眠不足、シフト勤務によるリズムの乱れ、栄養の過不足、運動不足なども大きな要因となります。

4. 鍼灸とは?

当院ではめまいや自律神経の乱れの施術の際に鍼灸をよく使用します。鍼灸は数千年の歴史を持つ伝統的な東洋医学の一つです。鍼(はり)と灸(きゅう)を使用して、刺激を入れること自然治癒力を高めることを目的としています。

身体に出ている反応を見ながら経絡やツボに刺激を与えることで、自律神経のバランスを整える作用があります。これを継続して行うことで体の調整機能が正常に働くようになり、めまいなどの症状改善が期待できます。

5. めまいと鍼灸施術

めまいの鍼灸施術では、患者さん一人ひとりの体質や症状に合わせたツボに鍼やお灸を行います。

施術の流れとしては、まず問診で症状や生活環境を詳しく聞き取ります。その後、状態に合わせてツボを選び刺激を行います。

最初は「怖い」と仰っていた方も施術中にぐっすり寝てしまうこともあります。鍼灸には意外もしれませんがリラックス作用があり、身体がゆるんでいく中でウトウトと眠気が出ることが多くあります。メカニズムは割愛しますが、血流やホルモンに働きかけ全身の循環が促進されることで心身がリラックスしていきます。

 

6. 患者さんのお声

口コミサイトにいただいたお声です。不安に思うところは気軽にお聞きください。

7. 鍼灸を受ける前に知っておいた方がよいこと

鍼灸を受ける前には、リラックスできる服装にしなるべく空腹や満腹を避けるようにしましょう。施術前後には十分な水分補給を行うことが重要です。

施術後は治癒作用が働き、だるさや眠気が出ることがあります。施術後はできることなら予定を入れず、眠気をカフェインで飛ばすなどしないようにしましょう。

 

8. まとめ

めまいの原因が自律神経の乱れである場合、鍼灸や整体は有効な対応方法です。施術によって自律神経のバランスを整えることで、日常生活がより快適になります。

また一人ひとりに合わせた生活習慣のアドバイスも行っています。施術と生活習慣の両輪を回していくことで症状の改善だけでなく、発生の予防にも繋がります。

 

よくある質問

Q、めまいで通院している方はいますか?

A、多くいらっしゃいます。原因は様々ですが、病院で異常なしと言われた方がほとんどです。

 

Q、めまいで通院中は他での治療はやめた方がいいですか?

A、現在服薬中の方は急にやめることはリスクとなるため担当の先生へご相談ください。お薬によって気づいていなかった症状を食い止めているケースもあります。

 

Q、鍼は痛くないですか?

A、当院では使用している鍼は0.2mmほどしかなく非常に細いものを使用しています。通常は痛みを伴わないか、毛を抜いた時のような非常に軽い痛みしか感じないことがほとんどですのでご安心ください。当院では小学生から80代の方まで幅広い方が受けていらっしゃいます。

 

Q、どのくらいの頻度で通えばいいですか?

A、症状によりますが一般的には週に1〜2回の施術を数ヶ月続けることが推奨されます。長年お悩みの症状や生活習慣が乱れているケースでは半年から1年ほどかかるケースもあります。1ヶ月で変化が出た例もあれば辛抱強く通っていただき半年してようやく変化が出た例もあります。

睡眠不足、食事の不摂生、過度な運動不足は回復を長引かせる傾向にありますので生活習慣の改善にも取り組むことで施術期間を短縮することができます。

 

Q、鍼灸は安全ですか?

A、鍼灸は国家資格を持った専門家によって行われる施術で安全で副作用が少ない施術法です。

 

セドナ整骨院・鍼灸院公津の杜院

電話:0476-27-3949

公式LINE:https://lin.ee/bBcMz8U

院長 金子竜太

スポーツによる痛み

2021.01.04 | Category: 整体,鍼灸

こんにちは!セドナ整骨院・鍼灸院です。今回はスポーツ障害についてお話させていただきます。

スポーツ障害とはスポーツによって起こるケガで、オスグッド病やシンスプリント、疲労骨折、腰椎分離症、野球肘やゴルフ肘などがあります。

コロナ禍でストレス解消の為にスポーツを始めた方も多く、当院でもスポーツ障害での来院が増えてきています。では何故スポーツ障害が起こるのでしょうか?

起こる原因として、スポーツ動作によって負荷が繰り返し身体にかかることで、負荷部分が損傷する事で痛みを引き出します。痛みは慢性的な症状で、いわゆるオーバーユース(使いすぎ症候群)とも言われています。

症状としては軽いものから、日常生活に支障をきたすほど重いものまであります。多くの患者様は違和感が出てから痛みが増すまで我慢してスポーツを行い続け、痛みがひどくなってから来院されることがほとんどです。

スポーツでの怪我には他にはスポーツ外傷と呼ばれるものもあり、これは骨折や脱臼、捻挫や肉離れ、打撲などがあり、急性のケガのことを指します。

これは足を捻ったり、ぶつけたなど一度の外力によって損傷し痛みを引き起こします。実はスポーツ障害とスポーツ外傷では、スポーツ障害の方が治りにくいものになります。

なぜならば、スポーツ障害の方が長い時間をかけて症状を引き起こしているため、治癒にも時間がかかってしまうためです。

またスポーツ障害では、圧倒的なケア不足や悪い運動動作が原因で起こすことが多く、当院では治療で症状の改善はもちろんですが、セルフケア方法や運動動作の改善が必要になってきます。

こういった事から、スポーツ障害の治療は患者様本人の知識を深めていただくことも必要になります。知識を深めて、症状の改善を目指していくと共に今後の予防にもつながっていきます。

競技別起こりやすい代表的なスポーツ障害

テニス・・・テニス肘(外側上顆炎)

バレーボール・・・オスグッド病・腰椎分離症

野球・・・野球肘・野球肩・腰椎分離症

ゴルフ・・・ゴルフ肘(内側上顆炎)・腰椎分離症

サッカー・・・グローインペイン(鼠径部症候群)・オスグッド病・腰椎分離症

バスケットボール・・・オスグッド病・ジャンパーズニー(膝蓋靭帯炎)・腰椎分離症

ランニング、マラソン・・・足底腱膜炎・ランナーズニー(腸脛靭帯炎)

上記のように、スポーツによっても起こりやすいスポーツ障害が変わってきます。スポーツの競技特性などの把握、適切な練習量が行われているか、現場でケアが徹底されているかも確認しないといけません。

最近では、子供のスポーツ障害・外傷が多くなっています。理由としては、スポーツの競技レベルが高くなっていることが上げられます。

昔に比べ、科学も発達した世の中では子供への求めるレベルが高くなっている事もあり、大人と同じ動きを求められることがありケガに繋がってしまうのです。

また、競技自体も多種多様になり、指導者側の怪我に対しての知識不足も問題に上がっています。当院に来院された患者様にお話を聞くと、ストレッチ指導や適切な処置をされずにひどい状態になってから相談に来たということもありました。

子供に多いスポーツ障害

オスグッド病

オスグッド病は多くは10~15歳の成長期の子供に発症します。膝の脛骨と呼ばれる骨には、脛骨粗面といわれる部位があり、そこには前腿の筋肉「大腿四頭筋」が「膝蓋腱」となり付着します。

大腿四頭筋は、主に膝を伸ばす働きを持っています。膝を伸ばすことの繰り返しにより、大腿四頭筋が緊張し、付着部である脛骨粗面の成長線に過剰な負荷がかかり、炎症を引き起こします。この時期は急激に骨が軟骨から成長する時期で、骨自体が柔らかいため重症化すると骨が剥がされる「剥離骨折」を引き起こしてしまいます。

オスグッド病は子供に発症し、バスケットボール・バレーボール・サッカー・テニス・野球・陸上などのジャンプやダッシュが多い競技でよく見られます。また、水泳やダンスなどでも起こり、どの競技でも見られます。

また、骨の成長に筋肉が追いつけず、骨に筋肉がついているところ(付着部)が引っ張られ、炎症を起こします。これが膝で起こったのが「オスグッド病」と呼ばれるものです。

そもそも成長痛とは成長期の子供に多くみられる痛みの総称で、骨の骨端線といわれる骨が成長する部分での炎症です。軽度な場合は運動ができるため、痛いながらも練習を休まず続けている方がほとんどです。無理して運動を行っていると先述したように、重症化し、剥離骨折を引き起こします。

また、痛みによって練習効率が悪くなり、パフォーマンスの低下も見られます。更には痛みをかばってしまい、体の歪みや、新な怪我のリスクも高くなってしまいます。

このようなことから、成長期からしっかりとしたケアが必要になってきます。

ですので、いかに周りにいる大人がオスグッド病の事を理解し、予防やケアが行える環境にいるかも重要です。

セルフケア方法としては、大腿四頭筋のストレッチやマッサージやふくらはぎのストレッチ(腓腹筋・ヒラメ筋)などがあり、そして練習を行う際にはサポーターやテーピングなどで負荷を減らしていきます。

子供はまめにストレッチできることが少ないので、保護者や指導者の方の協力が必要です。当院ではセルフケアを指導する際、保護者の方と一緒に行うようにしています。

そして運動動作では、膝の屈伸動作の改善を行います。

膝が内側に入るKnee-in動作や、膝蓋骨の動きの確認、股関節の屈曲、足関節の背屈制限などがありそれらは患者様本人の動作を見てどこに問題があるのかをチェックしていきます。

これは、専門的な知識が必要になってきます。セドナ治療院グループではスポーツ現場を経験したスタッフが在籍しておりますので、しっかりとフォローを行えることができます。

テニス肘

テニス肘とは、正式名称は外側上顆炎といいます。中年以降の成人に多く生じ、テニスに多く起こるのでテニス肘と呼ばれています。

前腕にある長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋、総指伸筋と呼ばれる筋肉が、肘の外側、上腕骨外側上顆と呼ばれる骨の部位に付着し、引っ張ることで骨膜の炎症が起こり、痛みが生じます。

日常生活で物を持ちあげたり、パソコンのタイピング動作、タオルを絞るなどでも痛みが出ることがあります。

検査方法として、次の3つが上げられます。

1. Thomsenテスト

手首(手関節)を曲げるようにして、患者様には肘を伸ばしたまま施術者の力に抵抗して手首(手関節)を伸ばす。

2. Chairテスト

患者様に肘を伸ばしたまま手で椅子を持ち上げてもらう。

3. 中指伸展テスト

中指を上から押さえるのに抵抗して、患者様に肘を伸ばしたまま中指を伸ばしてもらう。これらの検査で肘に痛みが出た際は、テニス肘が疑われます。

テニス肘の場合、バックハンド動作が多くなると痛みが生じやすいです。

何故ならば、そのバックハンドの動きで再程上げた前腕の長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋、総指伸筋と呼ばれる筋肉が収縮し、その結果骨の表面を引っ張ってしまい、炎症を引き起こします。

ですので、バックハンドでの素振りが多くなってくると要注意です。

繰り返しの動作で前腕の長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋、総指伸筋が筋疲労を起こし筋肉の緊張性が高まり、牽引力を高めてしまうのです。

ですので、炎症を抑える治療はもちろんですが、前腕の長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋、総指伸筋の筋緊張を下げるためにこまめなストレッチ指導も必要になっています。

また、練習時にサポーターやテーピングなどで負荷を減らすことも可能です。動作の改善としては、素振りの動作改善を加えていきます。

問題は肘ですが肩や、腰部、股関節、膝、足関節など全身を見ることが必要です。肩に関しては肩甲骨の動きから、鎖骨などの動きを見ていきます。

腰部に関しては回旋の動作、肋骨の動き、股関節の可動性、膝のKnee-in動作、足関節の背屈制限はないかなどを見たうえで、動作改善指導を行っていきます。

足底腱膜炎

足底腱膜炎は、マラソンなどの競技者に多く見られ、朝起きて足をつくと踵もしくは土踏まずに痛みが生じ、歩くと徐々に痛みが和らいでいくのが特徴です。(痛みが悪化した場合は痛みが和らがなくなります)

足底腱膜とは土踏まずの部位にあり、足部の縦アーチを保持しています。スプリングのように歩いたときやジャンプの着地など、荷重時にショックを吸収します。

ランニングやジャンプ動作などで体重負荷が足部(踵)にかかる場合、足底腱膜は繰り返しの負荷によって腱が変性し、微小断裂や炎症が発生します。偏平足の方に多く、また体重の増加により足部への負荷が高まり生じることもあります。

また、併発症として外反母趾の方にも多く生じやすくなります。

何故ならば、外反母趾の方は歩行時に拇趾球での蹴りだしがうまくできず、足底腱膜のアーチを持ち上げる働き(ウインドトラス機構)が低下し、偏平足傾向になり足底腱膜のスプリング機能が著しく低下するためです。

こうしたことから足底腱膜炎で一番見なくてはいけないのは、足部のアライメント(配列)を見ていきます。

セルフケアとしては、足底腱膜のストレッチやマッサージになります。簡単なマッサージとしては、椅子に座った状態でゴルフボールを土踏まずのところで踏みコロコロと刺激を入れていきます。そうすることで、簡単に足底筋膜をほぐすことが出来ます。是非お試しください。

動作改善に関しては、足関節の柔軟性や偏平足の改善などを行います。

また、練習場所の確認(マラソンならトラックなのか、土のグランドなのか、コンクリートなのか)やシューズの確認を行うことで、症状の改善や予防をすることが可能です。

シューズに関しては、人によって足の形が違うため、合う、合わないが出てきます。その際はぜひご相談ください。

腰椎分離症

腰椎分離症は、腰痛の原因でもあり野球、バレーボール、バスケットボール、サッカー、柔道、ラグビー、ウエイトリフティングなど、頻回に体幹の前後屈、回旋を行うスポーツに多く見られます。

中学生ぐらいのスポーツ選手に発症しやすい腰痛の一つです。腰の骨の腰椎という骨の亀裂により起こる腰痛であるため、長時間経過観察をする必要があります。

症状としては腰の痛み、お尻の痛み、大腿外側の鈍い痛みで、背中をそらすと腰痛が増強しやすくなります。長時間の運動のみならず長時間の立位、座位、中腰姿勢でも起こりやすいですが、椎間板ヘルニアの様に足に痺れなどの神経麻痺症状を伴うことはありません。

先天性のものは遺伝によって腰椎が弱く、発生的に分離しているものになります。後天性のものは腰部の繰り返しのスポーツ動作によるストレスで起こる関節突起間部の疲労骨折になります。

腰部の柔軟性はもちろんですが、股関節の柔軟性、胸椎の可動性などの確認を行い、腰部への負荷を減らしていきます。

ジャンパー膝 膝蓋靭帯炎

ジャンパー膝とは、大腿四頭筋と呼ばれる筋肉が膝蓋腱を形成し、その膝蓋腱が炎症を生じたものになります。

ジャンプ動作の多いバレーボールやバスケットボールや、サッカーのキック動作やダッシュなどの走る動作を繰り返したりするスポーツに多くみられます。

原因としては大腿四頭筋の柔軟性低下があり、特に成長期の子供は骨の成長に筋肉の成長が追いつかず、筋肉の緊張が高くなり、膝蓋腱への負荷が増してしまうため症状を引き起こしてしまいます。12〜20歳、特に10代の男性に多く見られます。

セルフケアとしては大腿四頭筋のストレッチやマッサージを行うことで、大腿四頭筋の柔軟性を高めます。

動作の改善としてはジャンプの着地時に、股関節の連動性を高めることや膝のKnee-in動作の改善、足関節の背屈制限の改善などがあげられます。

また、ジャンプの着地ではスポーツ外傷が多く起こります。

膝の半月板損傷や前十字靭帯断裂、足関節捻挫などの怪我の受傷も多く見られるため、ジャンプの着地動作改善は怪我の予防にとても重要になってきます。

野球肩

野球肩とは、野球のように投球動作の中で肩関節に負荷がかかり、インピンジメント症候群や棘上筋腱炎などの肩関節障害で、主に肩の痛みが症状として起こります。

野球肩はオーバーヘッドスローイング動作を行うスポーツ全般で発症しますが、特に野球のピッチャー、キャッチャー、バレーボールのアタッカー、テニスのサーブ・スマッシュ時、アメリカンフットボールのQB、水泳(クロール、バタフライ)、ハンドボール、陸上競技のやり投などでも起こります。

肩関節障害の種類として、滑液包炎、棘上筋腱炎、上腕二頭筋腱炎、肩甲上神経麻痺による棘下筋萎縮、インピンジメント(impingement)症候群、上腕骨骨端線障害(リトルリーグ肩)など多くのものが含まれます。

様々な種類の障害があり、損傷部位も変わってきますので治療の時はまず鑑別が重要になります。

野球の投球動作は、ワインドアップ期、コッキング期、加速期、リリース減速期、フォロースルー期の5相に大別され、それぞれの期において受傷原因が異なります。

ですので、どの期で痛みが出現するのか、どこに痛みが出現するのか確認することが必要です。

リトルリーグ肩

若年成長期の選手が投球動作の加速期にストレスを繰り返し受けることによって、上腕骨近位骨端線の離開を生じる疲労骨折の一種です。成長障害の原因になりますので、注意しなくてはいけないスポーツ障害であります。

野球に関しては、近年若年層の投球数制限を設けたりして怪我の予防に力を入れている競技です。

ただ、まだスポコンのような根性論も残っているのも事実です。

いかに使いすぎをなくせるのかが課題の一つになります。

野球肩のセルフケアとしては肩甲骨周囲のストレッチが有効です。また自宅で簡単に肩甲骨の柔軟性を高められるものでストレッチポールというものがあります。

ポールの上にあおむけになって乗ることで、背骨を支点に胸郭を開き、肩甲骨をリラックスした状態で動かすことが可能です。

なかなか肩甲骨を動かすことが出来ない場合はこのストレッチポールで簡単に行うことが出来ます。

肩甲骨だけではなく、背骨のストレッチにもなるので腰痛や肩こりなどの症状にもおすすめです。

動作改善としては、どの期で痛みが生じるのか、どこが炎症を起こしているのかを確認したうえで、投球の問題動作を改善していきます。投球動作も肩だけではなく、体幹の回旋や股関節の柔軟性、体幹筋バランスや肩関節周囲筋群の筋力トレーニングが必要になります。

今回は代表的なスポーツ障害を紹介させていただきました。スポーツを行う上で怪我や痛み、疲労はスポーツを行っている以上切っても切り離せません。

部活を行っている子供は「休んでいる間にレギュラーから外れてしまう。」

競技レベルが高いスポーツを行っている方は、「もっと練習に打ち込める体作りをしたい。」

そして健康づくりでスポーツを行っている方は「怪我の予防法やセルフケアの方法を知りたい。」

そういったお悩みを抱えていらっしゃいます。

私たち自身スポーツの現場で感じた事は、競技者本人、指導者、保護者の方々のスポーツ障害や外傷の知識不足です。本来スポーツ障害も外傷もきちんと理解していればリスクを下げることが出来ます。

また、怪我をした時に正しい処置を行うことが出来れば予後も変わってきます。

知らなかったことで、処置が遅れ、本当は続けたいのに諦めてしまった方も見てきています。

ですので、私達が整骨院で治療するのはもちろんですが今回のようなブログで情報を発信することでスポーツに関わる方に少しでも知識をお渡し出来たら、と思います。

一人でも多くの方が心から楽しんで、充実したスポーツを行えるよう私達が全力でサポートします。

困ったときは是非ご相談くださいね。

~セドナの公式アカウント~

Facebook

Instagram

腰痛

2020.12.26 | Category: 坐骨神経痛,整体,腰痛,鍼灸

腰という漢字は「月(にくづき)に要」といわれるように、身体に中心にありとても大切な箇所です。腰を痛めると日常生活にも多くの支障をきたすようになりますので1日でも早い症状の改善と、予防が必要になってきます。腰をかばっての日常生活は、さらなる腰痛の悪化と、日常生活の自由を奪う結果になるかもしれません。

腰痛は日本人が訴える症状の第1位で、総計開始から24年で49%増加というまさに「国民病」と言える疾患です(国民生活基本調査.2013)

職業性腰痛の総医療費は「年間約 820 億円」にのぼります。腰痛による休業や失業に起因する社会的損失は莫大なものになります。

皆さんもこんな経験ありませんか?

「朝起きてからずっと腰が重い」

「腰を動かすと痛みや違和感を感じる」

「長い時間の同じ姿勢を取るのがきつい」

「数分間、歩くと腰から足に痛みが出てくる」

「靴下やズボンを履く際に動きが悪い・痛む」

「足全体にシビレ感・冷感がある」

「病院では「レントゲンに問題ない」と言われたがずっと痛む」

「背骨が曲がっていると感じる」

以上のような事、そして腰に不調を感じたら、我慢せず早めにご来院ください。

腰痛でやっかいなのは「発症率」が高く「慢性化」「再発率」が高い。という事です。

腰痛の数字

◇発症率

・腰痛は日本人が訴える症状の第1位:統計開始から24年で49%増加(厚生労働省国民、生活基礎調査、2013)

・40 歳以上の約 2,800 万人が腰痛保有(男性では40-50歳代をピークに減少も、女性では年齢と共に骨粗鬆症と共に増加)

・時点有病率は約25%、年間羅患率は約43%、生涯羅患率約70%

◇再発率

・既往歴のない患者の22%、既往歴のある患者の56%が1年以内に再発し、全腰痛患者の再発率は60%

・痛みと活動障害は1か月で改善して82%が職場復帰を果たすものの、1年以内に73%が再発

◇慢性化率 

・一般住民の30%が慢性頚肩腕痛に、23%が慢性腰痛に苦しんでいる

・慢性痛患者の約50%が同時に慢性腰痛を抱えている

このように腰痛は、その他の疼痛性疾患よりもとても厄介な疾患と言えます。

しかし腰痛の特性である、この3つの要因は適切な知識と施術があれば十分改善します。

発症後、早い段階で施術を開始することで「再発率」「慢性化率」を限界まで引き下げることが可能です。

腰痛の定義

定義で確立したものはなく、主に疼痛部位発症からの有症期間、原因などにより定義される事が多く、一般的には触知可能な最下端の肋骨と殿溝の間の領域に位置する疼痛の総称とされます。症状の期間からは、

➀急性腰痛(発症からの期間が4週未満)

②亜急性腰痛(発症からの期間が4週以上から3ヵ月未満)

③慢性腰痛(発症 からの期間が3ヵ月以上)

に分類され、原因の明らかな腰痛(特異的腰痛)と明らかでない腰痛(非特異的腰痛)に分類されます。

腰痛の分類

腰痛は大きく分けて「特異的腰痛」「非特異的腰痛」に分類できます。

特異的腰痛とは重大疾患の可能性、生命を脅かすような重篤疾患や緊急手術を要する疾患(悪性腫瘍・脊椎感染症・骨折・馬尾症候群など)による腰痛で、全体の5~15%です。

非特異的腰痛は腰椎部・仙骨部・臀部・大腿部への動作時の痛みがあり、骨や神経に異常がなくても歪みからくる姿勢性の痛みや、各関節の代償運動など、この腰痛の多くはMRIやレントゲンなど画像検査で異常が見当ない原因が不確定な物です。全体の85~95%がこちらに該当します。

腰痛の原因は千差万別ですが、整骨院・鍼灸院では後者の非特異的腰痛の施術を非常に得意としています。

ですが、中には特異的腰痛(腰痛全体の5~15%)と呼ばれる悪性腫瘍や婦人科や泌尿器科など内臓の病気で腰痛が引き起こされている腰痛も存在しますので、鑑別が重要になります。私達も怪しいと思われる腰痛は病院を紹介させていただきます。

腰痛にはどんな原因があるのか

「筋筋膜性腰痛」「椎間関節性腰痛」「仙腸関節炎」などの「ぎっくり腰」(急性腰痛)と呼ばれるもの。

「椎間板ヘルニア」「腰部脊柱管狭窄症」「腰椎分離・すべり症」「変形性腰椎症」「圧迫骨折」などの器質的変化のあるもの。

「坐骨神経痛」「馬尾症候群」などの支配神経領域まで神経症状が出るもの、など症状も千差万別です。

原因も「この症状には100%これ!」というものはないもののしっかりとした問診・検査・カウンセリングで答えを導いていきます。

当院に通う腰痛患者さんで多いのは

「骨格の歪み」が原因の姿勢性の痛み
「背骨・骨盤の可動域の低下」が原因の痛み
「股関節、膝、足首の可動域の低下、代償」が原因の痛み
「日常生活・スポーツ活動などの筋肉疲労」が原因の痛み
         「東洋医学的な所見」が原因の痛み

などあげられ、以上のものはしっかりとした施術で改善できます。

腰痛とヘルニアの関係性

皆様はヘルニアという単語を聞いてどのような印象をお持ちでしょうか?痛そうに聞こえますか?

今まで「腰痛」=「ヘルニア」という常識が医学界を、世の中の常識でした。確かに腰痛患者さんには「ヘルニア」を訴える方が多いです。ですが最近の研究では「腰痛」=「ヘルニア」という常識は通用しません。

健常者(痛みの無い人)にも検査をしたら椎間板に異常が見つかった、というのが非常に多いのが分かってきました。つまり「痛くない人でもヘルニアを持っている人は多くいる」ということです。

ではどのぐらいの割合でしょうか??

「健常者の椎間板ヘルニアは76%・椎間板変性は85%」

→有痛性椎間板ヘルニア患者46名と健常者46名をMRIで比較

つまり、殆どの人がヘルニアをもっており、その多くの人が腰痛を発症していないという事です。

椎間板ヘルニアの特長をまとめると

・椎間板ヘルニアの殆どが「3か月以内に白血球に貪食され自然治癒する」

・椎間板ヘルニアを「持っている方が多数派」

・椎間板ヘルニアを持っている人の多くが腰痛を「発症していない」

・椎間板ヘルニアが出ている事より「椎間板ヘルニアを繰り返し誘発する姿勢」などの方が問題

・椎間板ヘルニア診断でも非特異的腰痛の可能性が高い

というものになります。

引用 椎間板ヘルニアの症状と治療および予防法

腰痛に関する世界各国の動き

世界にはさまざまな医療がある中で各国の腰痛症に関する独自のガイドラインが存在します。

代表的なものは以下の通りです。

■ Newzealand(2004)

■ European COST(2004)

■ 腰痛診療ガイドライン(2012)日本整形外科学会、日本腰痛学会

■ 腰痛診療ガイドライン(2019)日本整形外科学会、日本腰痛学会

■オーストラリア:Australasian Faculty of Musculoskeletal Medicine: Acute Low Back Pain Guide

■ノルウェー:Acute Low Back Pain Clinical Guidelines

■イギリス:Royal College of General Practitioners: Acute Low Back Pain Guide

■アメリカ:U.S. Agency for Health Care Policy and Research (1994)

■デンマーク:Danish Health Technology Assessment on Low Back Pain

■オランダ:Royal Dutch Society for Physical Therapy Clinical Guidelines

特にその中でも医学的根拠の高いのは「腰痛ガイドライン(Newzealand(2004)、European COST(2004)です。

腰痛ガイドラインとは多くの国で作成し使用されている腰痛を診る(治療する)うえでの「基準」となる物です。

では何故、この腰痛ガイドラインが作られたのでしょうか。その成り立ちは現代日本でも問題になっている「医療費高騰」という問題があったからです。

「慢性腰痛患者1人当たりの医療費は年間86~181万円($9千~1万9千)」

「1990年度における腰痛の直接医療費は1.2兆円($130億)超で毎年7%ずつ増加中」

とんでもないデータですね!この医療費高騰を防ぐため作られたのが「腰痛ガイドライン」と呼ばれるものです。

しかし、、、腰痛は世界からなくなっていないという悲しい現状があります。

「腰痛と重篤疾患」

腰痛を訴える方の少ない割合ではありますが見逃してはいけない患者さんがいらっしゃいます。

それが「レッドフラッグ」と呼ばれる患者さんです。

このレッドフラッグには臨床上、大きな意味があります。それは「重大な脊椎病変」の可能性があるかどうかを見極めるものであるという事です。

その為には以下のチェック項目が有効になります

■ 発症年齢が20歳未満か55歳超

■ 最近の激しい外傷歴(高所からの転落、交通事故など)

■ 進行性の絶え間ない痛み(夜間痛、楽な姿勢がない、動作と無関係)

■ 胸部痛

■ 悪性腫瘍の病歴

■ 長期間にわたる副腎皮質ホルモン(ステロイド剤)の使用歴

■ 非合法薬物の静脈注射、免疫抑制剤の使用、HIVポジティブ

■ 全般的な体調不良

■ 原因不明の体重減少

■ 腰部の強い屈曲制限の持続

■ 脊椎叩打痛

■ 身体の変形

■ 発熱

■ 膀胱直腸障害とサドル麻痺

などです。この項目に1つでも該当した場合は「重大な脊椎病変の可能性」を疑わなければいけません。

脊椎病変だけではなく腰痛には内臓器からの症状もあります。例えば、腎盂腎炎、腎結石症、膵炎、胆嚢症、胆石、前立腺炎、尿路結石、子宮内膜症などただの腰痛との見極めが大切になってきます。

腰痛の検査

腰痛症の徒手検査には大きく分けて以下の15種類が存在します。

患者さん、お一人お一人の状態を確認しながら必要な徒手検査を組み合わせて鑑別診断を行います。

1)下肢伸展挙上テスト(Straight Leg Raising test:SLR テスト)

2)Bragard test

3)Lasegue test

4)大腿神経伸展テスト(Femoral Nerve Stretch test:FNS テスト)

5)Bonnet test

6)Thomas test

7)Ely test

8)Patrick test

9)Newton test

10)Gaenslen’s test

11)Kemp test

12)Trendelenburg’s sign(Trendelenburg’s test)

13)Double Leg Raise test

14)健側下肢伸展挙上テスト(Well Leg Straight Raising test)

15)Flip test(詐病、心因性要因鑑別テスト)

当院での施術

・温熱療法

赤外線治療器を使用し慢性腰痛で固まってしまった腰~背中、臀部の筋肉の血流を改善し老廃物や痛みの発痛物質を除去していきます。

・電気療法

腰痛により、負担がかかって固まってしまった筋肉への柔軟性の向上を目的に行います。疼痛部位への痛みの軽減とともに、機能低下を起こしている筋肉への通電により可動性を獲得します。

・マニュピレーション

マッサージ的な施術で腰痛により、負担のかかった筋肉に徒手によりアプローチをしていきます。患部を含めた全身の筋肉を緩めていきます。

・整体治療

整体は骨盤や背骨、手足など体全体の骨格の歪みやズレの矯正と筋肉の調整をします。整体によって身体のバランスを正常にすることで、本来もっている身体機 能を取り戻して腰が痛む原因を根本的に治します。骨盤や背骨が正常になるということは、体の外側も内側も健康になるということです。

・鍼灸治療

鍼治療では皮膚の上から行うマッサージよりも、皮膚の下の深い所にある硬結部位(固まってしまった筋繊維)に直接アプローチすることで、痛みの原因となっている筋肉を緩めたり、発痛物質の除去や神経の圧迫の改善を行います。

灸治療では皮膚の上から習慣的な熱刺激を加えることで毛細血管を拡張させて発痛物質の除去、痛みを出している神経の興奮を沈静化させて疼痛の緩和を行います。

・メディセル筋膜療法

人が筋肉に痛みを感じるとき、多くの場合「筋膜」と呼ばれる筋肉の表面が緊張状態にあります。

この筋膜、筋肉の表面だけでなく体内隅々まで結合組織という形をとり張り巡らされているのですが、表皮のすぐ下側の部分にはリンパ液や水分があります。ここに発痛物質が溜まり、神経を刺激することで、痛みやコリ、むくみ、内出血といった症状が出てしまいます。このメディセル筋膜療法ではこの筋膜上の緊張を緩和させ痛みを取り除きます。

・オイルトリートメント

漢方薬が自然の生薬を口から摂取することに対し、アロマトリートメントは皮膚からオイルという形状の植物である精油を摂取することです。

ですので、アロマテラピーも漢方薬と同じく「病気そのものにこだわらず、体質を改善することによって健康に導く」という考え方に基づいています。

その理由から当院でのアロマテラピーを「メディカルハーブ療法」を取り入れています

・運動療法

ご来院日以外にもご自宅でセルフケアができるように指導を致します。腰痛により、機能低下が起こっている筋肉に対しての再教育、解剖生理学に基づいた正しい知識を指導し「正しい脊柱の位置、姿勢の保持」を目的として行います。

腰痛の手術に関して

患者さんから質問を受ける事の一つに「手術をした方が良いかどうか」というものがあります。

確かに痛みが強く、長引く場合にはそれも一つの選択肢になるかもしれません。ですが、すぐに決断し手術をする問う事はおススメできません。

「腰痛は一般的に手遅れになる」という事はありません。多角的に様々な手段を試してみる事をお勧めいたします。

一概に全ての手術が悪いとは言い切れません、実際、今の手術は昔に比べて精度が上がってるのは火を見るよりも明らかです〔傷は5センチだったのが7mmあれば十分のいう患者さんもいる〕

ただここで大事になってくるのが「切ったら最後、切った前と同じ組織状態には絶対に戻らない」という事です

参考文献:https://www.iwai.com/group/shokai/seikei-kijo.php

現状では有用性はそこまで高くないと考えられています。

また手術には少ないですがリスクも考えていかなければいけません

例えば、、、、「全身麻酔・手術侵襲に伴う心肺機能異常」「出血に伴う輸血」「術中・術後の麻痺「深部静脈血栓症」「術後誤嚥性肺炎」「術後感染」などなど、腰椎の手術で全身状態や生命の予後に関わる物は少ないとしてもリスクはゼロではありません。その中でも特に問題とされているのが

「術後腰下肢痛 Failed Back Surgery Syndrome : FBSS, Multiple operated back : MOB」

この術後腰下肢痛とはどういったものかといいますと

・腰椎手術を施行したにもかかわらず、腰下肢痛、しびれなどの症例が不変、残存、あるいは再発したものを指します。

・椎間板ヘルニアや脊椎症、変形すべり症、分離すべり症などの退行性腰椎部疾患由来と考えられる病態に対し、手術療法を選択し、手術後の種々の障害を呈している状態を指します。

・一般に、術後成績不良例と同義で、術前の症状が不変あるいは術後さらに、軽快している状態だけではなく、症状は術前よりも軽快しているが日常生活や社会生活の支障が残存し患者の満足がえられていない状態を指します。

・腰仙部神経根症はしばしばみられる。

・神経損傷後疼痛、椎間板原性疼痛、筋由来の疼痛、心理環境因子などが複雑に関与していることが多い。

・アメリカでは、頻度が高く、脊椎手術の適応、文化的背景などが発生率に関与していると思われる。

出典:小山なつ 「痛みと鎮痛の基礎知識」より

最後に

腰痛は肩こりや頭痛と同じくらい悩んでいる方が多い国民病とも言える症状です。大切なのは放っておかないこと。2週間以上続く腰痛、すぐ治るけど頻繁に繰り返す、何度もぎっくり腰をしている場合はすぐにご相談ください。

またご不明な点がございましたら気軽にお問い合わせくださいね。

~セドナの公式アカウント~

Facebook

Instagram

アクセス情報

所在地

〒286-0048
千葉県成田市公津の杜2-14-1 セキードセキ1F

駐車場

2台あり

休診日

木・祝日

ご予約について

当院は予約優先制となっております